原発被災地の真実// ~The Silence of the Lambs~
2012・03
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2012/03/31 16:36
漫画「ガレキ受け入れ問題」

ガレキ受け入れ問題で、要点を良く捉えた「漫画」をご紹介しておきます。

gg.jpg

googleドキュメント(PDF 1.58MB)

琉球弧・汚染を止める会より転載



(追記)
「京都へがれき受け入れ要請演説」で、細野大臣らに盛大な帰れコール Ustreamより

■静岡県島田市、最終処分場の実態

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ガレキ | comment(0) |


2012/03/31 15:23
浪江・小高原発と寄附金


浪江・小高原発は「未定」 東北電力が24年度供給計画発表

 東北電力は30日、平成24年度の供給計画を発表し、浪江・小高原発(浪江町、南相馬市)について、これまで平成28年度着工、33年度運転開始としていた時期を「未定」に変更した。東京電力福島第一原発事故で、原発の新規立地を認めるかどうかなど国の原子力政策の行方が不透明になっている状況を踏まえた措置。
 海輪誠社長は同日、仙台市の本店で記者会見し、「浪江・小高について地元の意向は厳しいと受け止めているが、撤回ではない。今後の国のエネルギー政策などの結論を踏まえ、総合的に判断していくが、現時点では判断できない」と述べた。
 浪江・小高原発では地元の浪江町議会が誘致決議を白紙撤回する決議を可決。南相馬市議会は建設中止を決議している。

【写真】記者会見する東北電力の海輪誠社長=30日午後、仙台市

(福島民報 2012/03/31 08:57)


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浪江・小高原子力発電所Wiki


南相馬 | comment(0) |


2012/03/31 00:46
追い詰められる避難民

南相馬市では、昨年11月から全市民を対象に「区長連絡協議会」が「警戒区域解除」の署名活動を行ってきた。
その回覧板の内容もろくに見ずに、条件反射的に署名してしまった老人も多いと聞く。
今回の「避難区域解除の突然の知らせ」も、多くの市民はTV報道等で初めて知らされる事となった。
その南相馬市、市民への説明会は「避難区域解除後の4月」に予定されている。


福島3市村で避難区域再編=3区分に見直し-残る8町村は調整続行・政府

 東京電力福島第1原発事故で、政府の原子力災害対策本部(本部長・野田佳彦首相)は30日、福島県内で避難区域に指定された11市町村のうち、田村市と南相馬市、川内村について、警戒区域を解除し、年間の放射線量に応じて避難指示解除準備、居住制限、帰還困難の3区域へ再編することを決めた。田村市、川内村は4月1日から、南相馬市は同月16日から実施される。
 30日夜、首相官邸で開かれた対策本部の会合で野田首相は「住民が一日も早く帰還できるよう、政府一丸となって生活再建に向けた環境整備に取り組む」と述べた。
 3市村の警戒区域や放射線量が高い計画的避難区域だった地域は、田村市が解除準備区域、川内村が解除準備と居住制限の両区域、南相馬市が3区域にそれぞれ再編される。対象世帯数は川内村が約160世帯、田村市が約120世帯。南相馬市は約3980世帯のうち、97%に当たる約3850世帯が解除準備区域となる。これに伴い、3市村の警戒区域は解除される。
 政府は警戒区域と計画的避難区域について、4月1日に新たな3区域へ一括再編することを決め、県内11市町村と調整を続けたが、再編は3市村にとどまった。
 政府は残る8町村と個別に協議を続け、合意できた自治体ごとに避難区域の再編を進める。再編が決まらない町村は、従来通り警戒区域や計画的避難区域が維持される。

(時事通信 2012/03/30-21:22)


2市1村の避難区域、4月に再編 線量で3区分、住民帰還へ初

 政府は30日、東京電力福島第1原発事故で指定した福島県南相馬市、田村市、川内村の住民避難区域を放射線量に応じ3区域に再編することを決めた。避難区域見直しは初で田村市と川内村は4月1日、南相馬市は4月16日に実施する。残り8町村は協議中で、先送りとなった。

 線量の低い地域から住民帰還を目指す取り組みの第一歩で、今後は線量を下げるための除染の徹底やインフラ整備が課題となる。原発から半径20キロ圏への立ち入りを禁止する警戒区域も、3市村について解除する。

 原子力災害対策本部の会合で野田佳彦首相は「住民帰還に向け政府一丸で取り組む」と話した。

 新区域は、年50ミリシーベルト超で5年後も20ミリシーベルトを下回らないとみられる「帰還困難区域」、年20ミリシーベルト超で50ミリシーベルト以下の「居住制限区域」、年20ミリシーベルト以下で住民の早期帰還を目指す「避難指示解除準備区域」。解除準備区域は、インフラ復旧や学校などの除染が進んだ段階で区域指定を外す。

 田村市の避難区域は解除準備区域、川内村の避難区域は居住制限区域と解除準備区域、南相馬市の避難区域は三つの区域になる。

 政府は30日、原子力安全委員会に意見を求め、「差し支えない」と了承を得た。

(共同通信 2012年3月30日)




昨夜行われた「南相馬市・除染講習会」より、市民の現状を赤裸々に語られた質疑内容になっています。

■南相馬市・除染講習会

目的
  県では放射線に関する正しい理解や、生活圏の除染を推進するため、地域で放射線測定や除染活動を
  実施する団体のリーダー等を対象に、講習会を開催します。

開催日
  日時 平成24年3月30日(金) 午後6時30分~午後8時30分
  会場 道の駅 南相馬 ホール(南相馬市原町区高見町二丁目30-1)
  定員 100名・申込み先着順

講師
  JAEA(独立行政法人日本原子力研究開発機構)
  徳島大学

説明内容 (概ね2時間程度)
  1.放射線測定と除染活動の推進について
  2.放射線の基礎(線量計の取扱いを含む)
  3.除染の基礎
  4.質疑応答

対象者
  地域で放射線測定や除染活動を実施する団体のリーダー等
  (例:町内会、PTA、消防団等)

主催 福島県
  災害対策本部原子力班総合調整チーム

南相馬市民の声。除染時に子供がいる矛盾を追求


Video streaming by Ustream


(追記)
「南相馬市・区長連絡協議会」が提出した緊急要望書について、当時の記事を掲載する。

市区長連絡協議会などが南相馬に要望
2011年11月27日 12時56分配信 福島放送

南相馬市区長連絡協議会など4団体の代表者は25日、市役所に村田崇副市長を訪ね、警戒区域解除の見通しに向けた緊急要望書などを提出した。

要望書では東京電力福島第一原発の事故収束に向けたステップ2達成後、速やかに警戒区域の解除や見直し、希望企業の操業許可、小高工、小高商両高の平成24年度の早期開校、常磐自動車道の相馬市以南開通の実施などを求めている。

原町区の太田地区復興会議(渡部紀佐夫委員長)が中心となり、同連絡協議会、原町、小高両区の区長連絡協議会の連名で9,485人分の署名とともに、村田副市長に手渡した。


また、原町区のひばり地区復旧・復興対策会議(小松恒俊会長)と市区長連絡協議会などの連名で12,005人分の署名が集まった原子力損害賠償紛争審査会への要望書と、12,172人分の署名があった東京電力への要望書で公平な賠償などを求めた。

南相馬 | comment(0) |


2012/03/30 13:36
加速する原発再稼働

国民感情を無視し、日本原燃の「六ヶ所村のMOX工場」の建設が再開される事になった。
当然、原発再稼働を睨んでの「勇み足」とも受け取れるが、既に出来レースの感は漂っている。


MOX工場の建設再開へ 日本原燃、六ケ所村

 日本原燃の川井吉彦社長は30日、青森市での記者会見で、東日本大震災の影響で中断していた青森県六ケ所村のプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料工場の建設工事を来週にも再開すると発表した。

 国のエネルギー政策を検討する原子力委員会では、使用済み核燃料の再処理中止も含めた議論をしている。原燃は今年1月には再処理工場の試験も開始。今回の建設再開と合わせ、原燃の対応には異論も出そうだ。

 原燃は、各地の原発から搬入される使用済み核燃料から再処理工場でプルトニウムを取り出した後、燃料工場でウランと混ぜ合わせてMOX燃料を作る計画。工場は商業用としては国内初の施設で、MOX燃料は原発でプルサーマル用燃料として再利用される。

 川井社長は「再処理する以上は、MOXの製造まで行かないと意味がない」と強調。「(再処理の是非の)政策が決まれば従うが、できるところから着実に進めたい」と話した。

 一方で、2016年3月を予定していた工場の完成時期については「震災以降ちょうど1年工事を中断した。いずれかのタイミングで見直さざるを得ないかと思う」と述べ、先延ばしされるとの見方を示した。

(共同通信 2012年3月30日)


原発再稼働方針、5月5日までに示す…前原氏

 民主党の前原政調会長は28日、都内で講演し、全国54基の原子力発電所の中で唯一稼働中の北海道電力泊原発3号機が定期検査のため運転を停止する5月5日までに、政府が再稼働の方針を示すとの見通しを示した。

 福井県の大飯原発3、4号機の再稼働を念頭に置いた発言だ。

 前原氏は「今、動いているのは北海道の泊原発だけだ。5月5日で止まるが、それまでに再稼働が図られるのではないか」と述べる一方、「政府と地元の話し合いは慎重に進めて行かなくてはならない」と語った。

(2012年3月29日10時04分 読売新聞)


京都・滋賀知事の再稼働反対、経産相が「重大」

 枝野経済産業相は30日、閣議終了後の記者会見で、山田啓二・京都府知事と嘉田由紀子・滋賀県知事が、関西電力大飯原子力発電所3、4号機の現段階での再稼働に反対を表明したことについて、「地域の住民の皆さんを代表する立場としての発言であり、大変重たいものだと思っている」と述べた。

 経産省原子力安全・保安院の職員が29日、両知事を訪ね、同原発のストレステスト(耐性検査)1次評価の審査結果について説明、再稼働への理解を求めたが、両知事とも再稼働に反対する考えを伝えた。

 枝野経産相は、自身を含む関係閣僚による京都、滋賀への説明については、「詳細な保安院とのやりとりを把握したうえで考えたい」と話した。

(2012年3月30日10時55分 読売新聞)



細野担当相「めど立たず残念」 原子力安全委は存続

 細野豪志原発事故担当相は30日、閣議後の記者会見で、4月1日の発足を目指していた原子力規制庁の関連法案審議が始まらない状況に関し「めどが立たず非常に残念。規制庁が発足するまでの間、原子力安全委員会は存続させなければならない」と述べ、当面は現行の規制体制を維持する考えを強調した。

 安全委の班目春樹委員長は3月末に退任する意向を示しているほか、委員3人は4月16日に任期が終了する。細野氏は「(任期が切れる)3人の委員も再任の意思がないというのは把握しているが、機能は残さなければならないことは理解してもらっている。4月16日までの間に判断していきたい」と話した。

(共同通信 2012年3月30日)


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2012/03/29 10:27
首都圏でコバルト60検出

アーニー・ガンダーセンの「Fairewinds Associates」で首都圏で採集した土壌サンプルの調査結果が公開されている。

渋谷・鎌倉・千代田区(公園・屋根)・日比谷公園で採取した土壌5検体とも、米国の「放射性廃棄物」に該当する汚染レベルであるとの結果だ。
(※動画を見る限り、採取された土壌は雨水が集積・濃縮される場所から採取されたようである)

注目する点は、コバルト60(Co-60)、ウラン235(U-235)が検出されていることだ。
渋谷区の土壌汚染が最も酷く、コバルト60が1481 Bq/kg(= 40 pCi/g)も検出されている。
また、コバルト60は鎌倉・日比谷公園の土壌からも検出されている。
さらに鎌倉でウラン235が「陽性」と出ていることだ。

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阿修羅より転載
投稿者 魑魅魍魎男 日時 2012 年 3 月 26 日 05:30:36: FpBksTgsjX9Gw

要約です。

* 3月13-15日にワシントンDCで、米国原子力規制委員会(NRC)、規制情報会議が行なわれた。
 席上でグレゴリー・ヤッコ委員長は、NRCも原子力業界も、原発の運転を許可するに当たり行なった
コスト利益分析において、大規模な避難や放射能汚染を全く考慮していないことを憂慮。

* フェアウィンズは、原発周辺の避難だけでも軽く1兆ドルを超え、何世代にも渡り居住不可能となると
 考えている。

* 数週間前に東京の5ヶ所で土壌サンプルを採取した。場所は適当に選び、とくにホットスポットを
 選んだわけではない。分析の結果、全サンプルとも米国では放射性廃棄物として扱うべきレベルで、
 テキサスの処分場に送らなければならないことが判明した。

* ワシントンDCから100マイル圏内にいくつも原子力施設がある。東京は福島原発から約200マイル。
 その土壌が放射性廃棄物並みに汚染されている。我々の首都も容易に汚染されるだろう。

* 日本で起きたことを教訓に、新規も運転中の原発も、運転許可を与えるには、
  避難や汚染による損失を含めてコスト利益分析をすべきだというヤッコ委員長の意見を支持する。

ガンダーセン氏は土壌のデータ値について言及していませんが、ビデオの中で示された表によると、
土壌サンプル場所は、渋谷区、鎌倉、千代田区(公園、ビル屋上)、日比谷公園の5ヶ所で、
測定値は次の通り。(1 pico Ci/gram = 0.037 Bq/gram = 37 Bq/kg)

セシウム 137: 18 - 167 pCi/g (666 - 6179 Bq/kg)
セシウム 134: 19 - 137 pCi/g (703 - 5069 Bq/kg)
コバルト 60: 9.1 -40 pCi/g (336.7 - 1480 Bq/kg)



海外報道 | comment(0) |


2012/03/28 10:37
加速する避難区域解除

(※3月29日追記あり)

避難区域の見直し(解除)が加速している。今回も、自治体が国へ強く解除を要望した地域が先行する形になっている。


毎日新聞より
福島第1原発:避難区域、3市村を先行見直しへ

無題
 政府は27日、東京電力福島第1原発事故に伴う避難区域について、福島県内の11市町村中、田村市、南相馬市、川内村の3市村を先行的に見直す方針を固めた。政府は当初、3月末の一括再編を目指したが、自治体の意向やインフラ整備の進み具合などにばらつきがあることから、段階的に見直すことにした。30日に開く原子力災害対策本部(本部長・野田佳彦首相)で正式に決める。

 27日に藤村修官房長官、平野達男復興相、細野豪志原発事故担当相、枝野幸男経済産業相らが方針を確認した。田村市、川内村は4月1日、南相馬市は4月中旬にも実施する。原発から半径20キロ圏内で立ち入りが禁止されている警戒区域についても、3市村だけ先行解除する。その他の8町村は、それぞれの準備状況に応じて、4月以降に随時見直す。

 政府は警戒区域と計画的避難区域に二分されている現在の避難区域を、(1)年間被ばく線量20ミリシーベルト以下の「避難指示解除準備区域」(2)年間20ミリシーベルト超50ミリシーベルト以下の「居住制限区域」(3)現時点で年間50ミリシーベルト超で5年以上帰還できない「帰還困難区域」--の3区分に見直すことにしている。南相馬市は(1)~(3)、川内村は(1)、(2)、田村市は(1)に再編する。

 避難区域の再編に対しては、自治体側から「見直しによって賠償が不利にならないか」などの不安の声が上がっている。政府関係者は「賠償を含め区域の線引きは難しい。あわてずに地元の意向を待ちたい」と語った。【笈田直樹】



また、内閣府による除染モデル実証事業の結果「年間30mSvでも除染により帰還可能」との結果が発表されている事にも注意が必要だ。
今後も「ちょっとした測り方の違い」で住民の明暗が分かれることになる。


線量30ミリ・シーベルト域、除染で帰還可能

 東京電力福島第一原発の事故で、放射線量が年間30ミリ・シーベルト程度の地域では除染によって住民帰還の目安となる20ミリ・シーベルト以下にできるとする実証結果を26日、内閣府などがまとめた。

 だが40ミリ・シーベルトを超える地域では、今の技術では短期間で20ミリ・シーベルト以下を達成するのは困難なこともわかった。

 福島県の警戒区域などで実施された国の除染モデル実証事業の結果で、除染前の線量が年間30ミリ・シーベルト未満の浪江町権現堂地区や川俣町坂下地区などでは20ミリ・シーベルト以下になった。一方、40ミリ・シーベルト超の富岡町の夜の森公園や大熊町役場周辺などでは線量が40~60%下がったが、20ミリ・シーベルト以下は達成できなかった。今後本格化する除染作業で、年間被曝ひばく線量が20~50ミリ・シーベルトの「居住制限区域」では住民が帰還できる時期にばらつきが出そうだ。

(2012年3月26日17時42分 読売新聞)



南相馬市の場合、非公開協議により4月中に警戒区域解除するよう政府に求めている。
市民には「寝耳に水」だったようだ。


国が南相馬大半立ち入り可能案 警戒区域解除4月にも

 東京電力福島第1原発事故の避難区域再編で、政府は23日、福島県南相馬市に対し、市の南部から西部にかかる警戒区域と計画的避難区域を、新たな3区域に再編し、大部分を立ち入り可能な「避難指示解除準備区域」に、一部を「帰還困難区域」と「居住制限区域」にする案を提示した。

 この日、市役所で開かれた国と市の協議で、国の原子力災害現地対策本部の担当者が示した。

 3区域の詳細な線引きは、政府から3月末にも示される予定だが、市は遅くとも4月中に警戒区域解除するよう政府に求めた。この日の協議は非公開

2012/03/23 18:41 【共同通信】



しかし南相馬市の場合、特に驚くことでもないのだ。
実は市が「屋内退避指示の解除」を政府に要請していたのは昨年の3月25日であった。
住民は先行し3月20日には事業再開と共に約1万人も帰還していた。(避難しなかった住民含め約2万人が居た)
官邸の「屋内退避指示」を無視し、市もこれを黙認していた。
昨年3月20日~21日と言えば、高濃度プルームが東北南部~関東を襲った日である。
3月20日17:00には、南相馬市では6.78μSv/hのピークを観測していた。
何か南相馬市は「真逆な行動」が目立つ地域だ。この件については別途レポートしたい。


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早川由紀夫氏による「放出タイミング」


「世界の百人」と祭り上げられている桜井市長だが、多くの市民からは信用が無いのが実情である。
先日の講演内容もそうだが、責任転嫁ばかりで非常に違和感を感じる。
実情を知る市民はどう思っているのだろうか?
ちなみに「南相馬の黒い粉」は、そのまま放置されている状態である。


南相馬市長、「原発事故は人災」と訴え 滋賀でシンポ
京都新聞 3月26日(月)11時29分配信
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 東日本大震災と福島第1原発事故で被災した福島県南相馬市の桜井勝延市長が25日、滋賀県近江八幡市の市文化会館で講演した。市民約150人を前に原発事故について、「完全な人災」と東京電力や国を批判した。
 桜井市長は「東電は指示されていたさまざまな対策を取っていなかった。完全な人災」と批判。放射性物質が多く降った地域に市民が避難してしまった点を挙げ、「国が情報開示していたら被ばくしなかった」と述べた。
 南相馬市では896人が津波などで死亡し、人口の8割が避難した。桜井市長は25日、講演会場で近江八幡市、福井県小浜市との3市災害時相互支援協定に調印。講演は記念の防災シンポジウムの一環で行った。
 シンポでは、周辺市町に原発が15基ある小浜市の松崎晃治市長が「福井県は事故時の避難先を県内にしたが、避難途中に原発を何基も通る状態。滋賀に逃げた方が早い」と滋賀県との連携の必要性を話した。.
最終更新:3月26日(月)11時29分



また南相馬市では、学校の屋外活動時間が「3時間」に制限されている。
先日(3月25日)に行われたマラソン大会も理解不能だった。
今度は3月31日に、南相馬でも空間線量の高い山間部に近い高速道路で「サイクリング大会」が開催される。
集会場所の「原町(南相馬)IC入口交差点付近」では、空間線量は「地上高1m:0.87μSv/h 地上高1cm:1.19μSv/h」である。(南相馬市公表、本日3月28日時点)
マラソン大会では、参加者も抗議する人も外部の人間が多く、肝心の多くの南相馬市民は傍観者となっていたようだ。
実際に大会に反対した「市民」はいたのだろうか?と勘ぐってしまう。
市民からは「正直、どうでもよいことだ」との冷めた意見も聞かれる。
こういった実態を知れば、抗議活動する側も意気消沈することになる。
南相馬市民は元々声を上げる事が苦手であり、このままでは益々外部から取り残されることになる。
未だに団結できない南相馬市、期限はもう迫っている。

今回も「やらせイベント」とも言える感じを受けるが、抗議活動に対し外部の推進団体と警官隊が動員されるだろう。
まさに南相馬市を象徴するイベントになるであろう。


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(3月29日追記)

福島・南相馬、4月16日再編へ 避難区域で政府方針

 東京電力福島第1原発事故の避難区域再編で、政府が福島県南相馬市の警戒区域と計画的避難区域を4月16日、新たな3区域に再編する方針を市に伝えていたことが29日、市幹部への取材で分かった。30日の原子力災害対策本部会議で正式に決まる見通し。

 政府は避難区域がある福島県の11市町村のうち、田村市、川内村、南相馬市の3市村で先行して再編する。田村市と川内村は、4月1日に再編する方針。

 市幹部によると、市内の避難区域内の人口のうち、9割以上を占め、現在は警戒区域にかかっている南相馬市小高区の市街地の多くが、立ち入り可能な「避難指示解除準備区域」になる見通し。飯舘村や浪江町に接する市西部の放射線量の高い山あいの地域は「居住制限区域」と「帰還困難区域」に設定される。

(共同通信 2012年3月29日)



大変、驚いた!・・・東北電力の「浪江-小高」新原発の交付金は辞退しながらも「寄附金」は受領するのか・・・

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南相馬 | comment(0) |


2012/03/27 15:16
南相馬で孤立死か?

※3月28日、記事追加


旧避難準備区域に母子遺体=死後2~3週間、孤立死か-福島・南相馬

 福島県南相馬市原町区の住宅で2月下旬、母親(69)と長男(47)の遺体が見つかっていたことが27日、分かった。市によると、いずれも死後2~3週間経過していた。県警南相馬署は事件や自殺の可能性はないとみており、孤立死したとみられる。現場は東京電力福島第1原発事故の影響で昨年9月まで緊急時避難準備区域に指定されていた。
 近所の住民らによると、死亡した母子は2人暮らしで、商店街にある3階建ての店舗兼住宅に住んでいた。3~4年前に閉店し、近所付き合いはあまりなかったという。訪れた次男が2人の遺体を発見。長男はこたつの中で死亡し、約1週間後に母親も亡くなったとみられるという。(2012/03/27-13:11)



南相馬では昨年、義捐金や東電仮払金を収入とみなし、一時的に458世帯の「生活保護の打ち切り」が行われていた。
これも異常な市政を見せる南相馬らしい出来事だった。
その後、見直しが行われたが、この家族は漏れていなかったのだろうか?
黒い粉だのマラソンだのと騒いでいる中で、人はあっけなく死んで行く。



南相馬市の処分取り消し 生活保護打ち切りで
2011.12.23 18:38
 福島県南相馬市で、東日本大震災の義援金や福島第1原発事故による東京電力からの仮払い補償金を収入とみなされ、被災者の生活保護打ち切りが相次いだ問題で、県は23日までに、市の打ち切り処分の取り消しを求めた住民3人の審査請求を認め、処分取り消しの裁決をした。

 市は「速やかに対応したい。他にも同様の住民がいないか確認する」としており、3人には処分後に受け取るはずだった分を、さかのぼって支給する方針。

 担当弁護士によると、裁決は12月21日付。市の調査に不備があり、生活実態を十分に把握していなかったなどとしている。義援金などが収入に当たるかどうかについては明確な判断はしていないという。

 日弁連の調査では、青森、岩手、宮城、福島、茨城の5県で、458世帯が生活保護を止められたことが判明。うち約半数が南相馬市の被災者だった。



(追記)
亡くなった家族は、昨夏に民生委員から「不審なけががある」として虐待の疑いの通報を受けていたそうだ。
市からの支援も対象外だったそうだ。
死因は病死である。長男がこたつで死亡後、放置した母親も同じく病死?
辻褄が合わない。



福島第1原発:旧避難準備区域で親子が孤立死 南相馬

 福島第1原発事故の緊急時避難準備区域(昨年9月末解除)に指定されていた福島県南相馬市原町区の住宅で2月下旬ごろ、この家に住む女性(69)と長男(47)が相次いで死亡していたことが分かった。発見まで約2~3週間周囲に気付かれず、病気で「孤立死」したとみられる。

 市などによると、住宅は市の中心街にある。親子は自宅1階で商店を経営していたが、数年前から閉店していた。緊急時避難準備区域の指定中も、周辺には居住している人が多くいたという。通報を受けた警察官が、2人が死亡しているのを発見した。

 市は昨年8月、この女性について担当の民生委員から「不審なけががある」として虐待の疑いの通報を受け、県警と共に訪問。当時は2人とも通常の生活を送り外出も可能だったため、「問題なし」と判断した。その後、「仙台の次男宅へ避難する」との情報が寄せられていたという。

 市の担当者は「69歳という年齢や長男と暮らしていることから、要支援の対象にはなっていなかった」と話している。【泉谷由梨子】



(3月28日、追加)

福島・南相馬の孤立死:親子持病、交通手段なく 医療環境悪化一因か

 福島第1原発事故に伴い昨年9月まで緊急時避難準備区域だった福島県南相馬市原町区の住宅で「孤立死」したとみられる女性(69)と長男(47)が、いずれも別々の持病で入院歴があったことが分かった。東日本大震災と事故のため同市では、避難区域内の病院が休止したり医療従事者が避難したりして医療環境が悪化しており、母子の孤立死の一因になった可能性もある

 市や近所の人の話などによると、民生委員から連絡を受けた次男が仙台市から駆けつけた2月26日に見つかった。先に死亡したとみられる長男がこたつに入った状態で、女性が傍らで倒れ死亡していた。母子は乗用車を持たず、長男が食事の世話をしていたらしい。

 女性は持病のため市内の病院に数年前入院、退院後はバスで通っていた。通院先は事故に伴い休診、昨夏の再開後も医師不足などから診療日と時間を制限している。昨年8月ごろ女性は次男宅に一時避難し、同12月中旬に南相馬市に戻った。だがバスなどの通院手段に事欠き、事故前のような診療を受けられなかったとみられ、同様の理由で長男の病状も悪化した恐れがある。

 今年1月末~2月初旬には、買い物に出る女性の姿が近所で時々目撃されていた。近くの自営業の男性は「明るく元気だったのに、帰宅後はかなりやせて、まるで別人のようだった。原発事故の弊害だと思う」と憤った。【泉谷由梨子、高橋秀郎】

毎日新聞 2012年3月28日 東京朝刊



南相馬市は、「WBC検査へ副市長の横やり」や、「学校給食の放射能検査を拒否」した事でも有名だが、実は病院人事にも口を挟んでいた。
浜通りの行政は狂っていると良く聞くが、実害が出てきているようだ。
まさか、この事件の公表が遅れた事にも関与しているのだろうか?


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南相馬 | comment(0) |


2012/03/27 14:16
瓦礫の受け入れ問題

「汚染がれき」と「非汚染がれき」で扱いは異なってきますし、感情論が先行している風潮があります。
個人的な見解は「がれき云々以前に汚染地帯での焼却行為そのものがNG。それは同時に都市機能が停止する事を意味する。もちろん非汚染地帯への瓦礫受け入れは論外。」です。

他サイト様からも幾つか情報を転載させていただきます。各自で御判断ください。

(動画追加)



木下黄太さんのブログより転載

がれきの受け入れに反対する理由
神戸大学大学院・山内知也教授

①放射能を拡散・移動させない

放射能の管理については拡散させないこと、飛散させないことが基本的に重要である。 したがって、現在瓦礫のある地域から他の地域に放射能で汚染された瓦礫を移動させるべきではない。

②復旧・復興のための予算は被災地が使う。

瓦礫を処理する仮定で被災した地元に雇用と街づくりを進める必要がある。大阪や他の被災地でない地域で瓦礫を処理するにしても予算が必要となる。復旧・復興のための予算は地元で使うべきであり、瓦礫を処理するバグ・フィルターのみならず、ヘパ・フィルター等のセシウム遮断性に優れた機能をもった施設を地元に建設することが望ましい。その建設において、また運用において雇用 を確保する手段とするべきである。焼却施設に発電設備を備えると、瓦礫の処理が終わっても、東 北の豊かな森林の間伐材などを利用した、バイオタイプの発電所が造れることになる。復旧・復興 を焦る必要はない、時間をかけて、美しい東北を確実に取り戻すことが重要である。

③放射能が焼却施設に濃縮し、外部にも飛散する。

焼却施設からのセシウムの放出に関して計測時間や試料の採取時間が短すぎる結果、検出限界以下 という報告が出ているが、ここには大きな問題がある。ゴミ焼却施設からの排は時間当たりにして 数万立方メートルから数十万立方メートルにもなる。放射能管理区域からの排気中にはセシウム 137 だと立方メートル当たり 30Bq という基準があるが、この基準を守っても総量で非常に大きな量のセ シウムが外部に放出されることになる。検出限界が立方メートル当たり 0.1Bq だとしても、排気量 が大きいので相当量のセシウムが外部に出る。燃焼させるとセシウムは飛灰とともに飛び出し、施 設の低温部に集まる。施設内のセシウム濃度が高くなり、長時間の後には、管理区域として扱わなければならないようなレベルに到達すると見込まれる(関東地方の多くの焼却施設がこのような状 態になっている)。 バグフィルターがあっても内部の濃度がどんどん高くなるので外部に出る量も増 えることになる。これは短時間の燃焼の調査では評価できない。

④放出放射能量について

フィルターが 99.9%の除去能力があると仮定する。瓦礫を 100 トン処理するとし、瓦礫に 100Bq/kgのセシウムが含まれているとする。100 トンの瓦礫に含まれるセシウムは 10,000,000Bq である。99.9%除去できるとすれば、外部に出る量は 100,000Bq になるように思えるが、フィルターの通過前 面と通過後面のセシウム濃度の比率が 99.9 対 0.1 になっているのだとすれば、前面のセシウム濃度 がどんどん高くなっていく場合には話は単純ではなくなる。さらに多くのセシウムが放出されることになる。

⑤施設の汚染

放射能を利用する仕様になっていないゴミ焼却施設が汚染し、解体時に除染する必要性が出てくる が、それにどの程度の労力と予算が必要になるかについて考えられていない。

⑥低線量内部被曝の危険性は高い

低線量の内部被曝の危険性は、広島・長崎の調査にもとずいた国際放射線防護委員会のモデルでは 正しく理解できない。このことは旧ソ連諸国において確認されており、ベラルーシでは事故前の水準から40%増加している。スウェーデンで取り組まれた百万人を対象にした疫学調査では、セシウム 137 について平方メートル当たり 100kBq というレベルの地域で生活するとガンの発症率が 10%高くなることが示されている。これはセシウム 137 からの年間の外部被曝が 3.4mSv 程度であるような 汚染地帯であり、福島各地よりも低レベルである。このような最近の疫学調査はチェルノブイリの被害を受けた欧州各国では受け入れられているが、日本の放射線影響の専門家は非科学的だと決めつけるのみで事実を見ようとしていない。幸いにして汚染レベルが低かった関西地方を放射能から守ることは日本全体にとって重要である。



みんな楽しくHappy♡がいい♪さんのブログより転載。


「瓦礫の広域処理に疑義」 via 文化放送くにまるジャパン2012年3月14日書き起こし

今、3県のがれきの推定量というのは、大体2200万トン。
2200万トン、この数字を覚えておいて下さい。
阪神淡路大震災の時のがれきが2000万トン。

この2000万トンの時に、もう、17年前ですが、
みんなで、それを引き受けたっていう記憶はないでしょう?
ないんですよ。
実はこれは3年間で、全部神戸市は処理しきっちゃったんです。

吉田:神戸市だけで?

二木:
うん、そう。
で、これは3年で、実質2年でやったんですけれども、どういうふうにしたかというとですね、

まず、コンクリート系の災害瓦礫と、木で出来た分を分けます。
で、コンクリート系のものを、神戸港の埋め立て。
液状化の基礎材料にしたんですよ。

で、材木、木で出来た分は焼却処分をして、
この焼却処分をしたものを今度は、さらに残ったやつを埋め立てに使った。ということで、
3年で処理が終わっているんですよね。
2000万トンの処理が終わりました。

で、今度は2200万トンを野田総理政府は「とにかくみんなで負担をしてくれ」というふうに言っているんですが、
じゃあ、地元の人達はどういうふうに言っているのか?ということなんですが、

地元の人たちでいうと、例えばこれは陸前高田市の戸羽市長。
奥さんが亡くなった、戸羽市長。
戸羽市長が、何て言っているかというと、
「陸前高田の市内に瓦礫処理の施設を作れば、雇用も生まれるし、自分たちでも処理できるんだ」と。
「この事を、置かして下さいと県に相談したら、門前払いで断られた」と。

「現行の法律が無いので、いろいろと手続きがあるので、ムリです」というふうに言われたと。
で、戸羽市長は
「冗談じゃない」と、「1000年に一度なんだから、前例がないに決まっているじゃないか」と
「これは自分たちで処理をして、ここで雇用を生んで、実は護岸工事の基礎材に使いたいんだ」と。
「門前払いを食らいました」と。


今度は、これも岩手県なんですけれども、
岩泉町の伊達さんという町長がいるんですが、
「早く片付けなきゃいけないというけれども、これは被災のところから、背景に山があるのでまず山に運んで、
ここから片付けていけば、雇用が発生して地元にお金が落ちてくる」と。
「だから、今、再建する町からまず移せば、とにかく処理しなくても大丈夫だ」と。
「なぜ、税金を青天井に使って、全国に運び出す必要がどこにあるんだ」というのが町長の発言。

もう一人、私、先週、先々週ですかね、

野村:南三陸、じゃなくて?

二木:
南相馬の桜井市長もやっぱり、
「なんでそれを出さなきゃいかんのだ」と。
実はその瓦礫は、放射線に汚染されているのは別にして、これでとにかくあそこは津波を食らっていますんで、
「とにかく護岸工事をしたい」と。
で、「今、南相馬で出た災害瓦礫を、その護岸工事の基礎工事に使いたいんだ」と。

野村:防潮堤に使うっていうんですよね

二木:
防潮堤に使いたいんだと。18キロ使いたいと。
ところが、「南相馬の災害瓦礫では足りないので、三陸のところから持ってきたいんだ」と。

という事をやりたいという事で、県と国に言ったんだけれども、
「うちの所管じゃない」というふうに言われて、
「環境省、国土交通省、厚生労働省、総務省、どこに行ってもこの事は受け入れてくれない」と。
「今必要なのは、地元で使えるんだから、なんでそういうふうにしないのか?」っていうのが、
実は地元の声なんですよ。



原発震災廃棄物・広域処理問題さんのブログより転載

放射能はバグフィルターで除去できるか 2
 焼却炉の排気ガスは、冷却しないまま排出するとバグフィルターを燃やしてしまうほど高温らしい。


 さらにぎょっとする話が。津川敬著『教えて! ガス化溶融炉』(緑風出版)より、少し長いですが引用します。


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Q8 安全のためバグフィルター等に金がかかってもいいのでは
市長は「バグフィルターをつけるからダイオキシン対策は万全」といいます。各地でバグフィルターの取り付け工事をやっていますが、本当に万全なのですか。


扱いにくいバグフィルター
ことはそう簡単ではありません。まずバグフィルターに対する過度の期待が横行していることです。バグフィルター信仰と言っても過言ではないでしょう。バグフィルターはあくまで粉塵やばいじんの濾過装置であって、ダイオキシン除去装置ではありません。


まず構造的に濾過させる温度が高くできないため、オペレーターはその運転にかなりの神経を使います。焼却炉で800℃前後、溶融炉で1200℃前後という高温排ガスを一気に200℃以下に冷却する技術はまだ未成熟であり、温度が下がりきらねば濾布(ろふ)は焼損(高温で孔があくこと)してしまいます。温度にはタイムラグがあり、リアルタイムに管理することが困難だからです。また排ガス温度が低すぎても結露ができ、その水分で吹き込んだ消石灰が付着して目詰まりが起きます。中にはコンクリート状に固まってしまうケースもあるようです。


 バグフィルターがいかに扱いにくい装置か、あるメーカーのモデルプラントで一年間、実証実験をやった労働者が次のような証言をしていました。
「シュレッダーダスト(自動車の解体で最後に残る有害ごみ)が入るとバグフィルターが目詰まり起こすんだよね。僕らはバグにこびりついたダストを素手で叩き落としていた。それに冷却塔で180℃まで排ガス温度を落とすんだけど、300℃から下がらないこともある。そんな時、バグがイカレちまうんですよ。ま、バグの数が多いからどうってことはないんだけど」


 そうした事情からバグフィルター保護の目的でバイパス(直接排ガスを逃してしまう海路)を設けるケースが多いのですが、都道府県によってその仕様を禁じるところと、容認しているところとまちまちです。たとえば埼玉県は絶対に認めない方針をとっているといいます。
 もうひとつ、最近問題になっているのはメモリーエフェクト効果です。これはバグフィルターの汚れで、入口より出口のほうがダイオキシン類濃度が高いと言う現象を指すのですが、なぜそうなるかはよくわかっていません。


 いずれにせよ電気集じん機にくらべ相当に扱いにくいのがバグフィルターです。それは排ガスを通す速度と関係があって、電気集じん機を通る速度が一秒あたり一メートルに対し、バグフィルターの場合は一メートル通すのに一分かかるのです。
 電気集じん機は静電気の原理を応用したもので、ばいじんをイオン化させ、その粒子をマイナスの電極に吸着させるのですが、クーロン力(1アンペアの電流が一秒間に運ぶ電気量)が強いのでスピードがあっても捕集は可能なのです。


 しかしバグフィルターは吊るした毛布に空気を吹き付けるようなもので、排ガスの速度を早くすると圧力がかかって思わぬトラブルを起こすことがあります。また一か所に穴が開くと、集中して圧力がかかりますから損傷の連鎖反応が起きます。いずれにせよバグフィルターの寿命は「三十分から三年」といわれるほど排ガス温度や濾布の通過速度に左右されるのです。


2000年には神奈川県高座清掃施設組合の焼却炉でバグフィルターに穴が開いた事故があり、その原因を施行者の石川島播磨重工業(IHI)はこう推測しています。
「①流速のピーク時に粒径の大きなダストが濾布表面に衝突し、それが繰り返されて破孔に至る、②平均流速(ピーク時を含む)が設計値より早いため、粒径の小さなダストでも高いエネルギーを持ち、摩耗が進行して破孔に至る)」(事故報告書より)


 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が99年度からはじめた「都市ごみ焼却施設におけるバグフィルターに関する調査」によれば、10のトラブル項目のうち最も高かったのは「破損等濾布に関するもの」でした。同年度だけで濾布に穴が開くなどの事故が全国で27件もあったのです。
 調査は全国79の都市を対象とし、84%の高いアンケート結果が得られています。以下項目は「ダスト排出装置のトラブル」「払落し装置のトラブル」「腐食・摩耗」などとつづきます。
 その意味で2001年に起きた千葉県野田市のバグフィルター損傷事件は象徴的といえるでしょう。




濾布をケチった?大メーカー


 2001年4月8日、野田市(約12万人)の清掃工場(84年竣工、三菱重工業のストーカ炉・145トン)で約600本あるバグフィルターのうち、78本の濾布に穴が開いていたことが発見されました。
 同市は2000年に約10億円をかけ、それまでの電気集じん機をバグフィルターに交換するなどの改修工事を行い、同年七月から稼働をはじめました。ところが2001年3月16日に実施されたダイオキシン測定で、ばいじんが通常の約百倍出ていたことが判明しました。その事実を受け、四月初旬に炉を緊急停止して点検したところ、先のトラブルが発見されたのです。
 施行者である三菱重工業側の説明によると、排ガスを均一化して濾布に流す整流板という装置に欠陥があったとのことです。その結果、拡散されない排ガスが一部分に集中して濾布を破損させた、というのが結論でした。市民がそれを知ったのは新聞報道によってです。しかしなぜ整流板なる機構にトラブルが生じたのか、新聞は触れていません。


 5月に入って地元自治会が市に情報の公開を求めたところ、すでにその半月前に事故報告書は三菱重工業側から市に届いていました。市側も情報隠しをやっていたわけです。


 だが事故の原因はもう一つありました。三菱重工業が使った濾布がKという国内メーカーが作ったガラス繊維製品で、値段も安かったことがわかったのです。現在は一般的にテフロンとガラス繊維を混紡したテファイヤー(商標名)が使われていますが、これは世界的化学メーカー・デュポンの特許製品です。
 ガラス繊維は標準寸法(直径16センチ、長さ約3メートル)で一万三千円程度ですが、テファイヤーはその三倍です。しかもデュポン側はこのところ、さらなる値上げを言い出しているそうで、中小のバグフィルターメーカーは困惑しています。


 さらに九月に入って、今度は一号炉のバグフィルターに“不具合”が出てきました。濾布の一部に縫い目のほつれがあることが定期点検で発見されたのです。さすがの野田氏も地域住民の手前もあり、「業者から徹底した原因の究明がされない限り稼働させない」という強い姿勢を示して10月2日、工場の稼働を全面停止するに至りました。


 いずれにせよ“天下の重工”が結果として「安い濾布」を使ったことは間違いないのですが、このことから金をかけなければ他の清掃工場でも同じような懸念があることを意味しています。もっとも前出の神奈川高座清掃施設組合が入れたバグフィルターの濾布はテファイヤーだったそうで、「高い濾布」だから安心と言うわけでもなさそうです。


 ちなみに使用済みバグフィルターの処理がどこでも問題となっており、飛灰という特別管理廃棄物が付着しているので徹底分別して廃棄する必要があります。すなわちプラスチックくず、金属くず、付着ばいじんですが、前の二つは産廃扱いになります。しかし引き受けた業者が分別処理しているとは思えず、中には東京都のように焼却炉に放りこんで処理してしまうケースもあります。


※特別管理廃棄物
いわゆる有害廃棄物のことだが1991年に改正された廃棄物処理法で従来の一般廃棄物、産業廃棄物に加え、爆発性、毒性、感染性その他人の健康、また生活環境に被害をあたえるおそれのある性状を有するものとして政令で定められた廃棄物をこう呼ぶ。たとえば一般廃棄物の中ではばいじんがあり、産業廃棄物の中では廃油、廃酸、廃アルカリがある。感染性廃棄物も両方にまたがっており、その区分も微妙にちがっている。


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 バグフィルターの焼損を防ぐために、排ガスをそのまま排出するバイパスがある?
 これについて、詳しい人に聞いてみました。


・バイパスはある。使うことは、まれにある。焼却炉というのは公共団体の持ち物なので、バグフィルターとかオーバーホールなどは予算取りでやるわけです。バグフィルターみたいに、緊急性を要するものはある程度、予算は予備にとってある。年に一回の交換のところを、緊急でもう一回ぐらいできるように予算とっといてある。でも「今ヤバいからすぐ来て」っていうのも難しい。っていうか、かなり無理なんですよ、業者的に。「午前中にトラブル起きたから午後来て」っていうのはほぼ不可能。そういった場合はバイパスを開いて…ただそれは黙ってる。「今からバイパス開きますよ」と言うような話はしない。後になって「あれはどうだったんですか?」と聞かれれば、それは隠し立てすることはできないけれども。


・なのでバグフィルターでもサイクロンでもそうなんだけど、通常は集塵機能がついてるから、煙としてあがってるように見えるけど、ほとんどは水蒸気なんです。煙のように見えるけど実は水蒸気。でも、集塵系に問題が起きた時は、水蒸気だか煙だかわからないものがモクモクと出る場合はあります。


・でも、そういった場合は、緊急停止かけちゃうことが多いです。焼却炉の運転っていうのは、例えて言えば船に似てて、急に止まれない。どばっと消すことができない。1000℃近くになっている。中の容量も結構な量になるから、急激に冷やして止めると爆発してしまう。水蒸気爆発を起こしてしまう。そっちのほうが大問題なので……まあ、どっちにしろ大問題なんだけどね。昔に比べると今どきの設計っていうのは良くなってきてるから、例えば集塵機能にしてもバグフィルターと電気集塵機と二本立てにしてるというような設計になっているらしいんだけど。


・ただね、そこでまた問題があるのは、焼却炉というのはひじょうに寿命が短いんですよ。私が勤めていたところは二十年使わなかった。使えないの。もたないんだ。年に一回とか半年に一回とか炉の内壁材、要はレンガの積み替えとかやるんだけど、定期的にやってても全体的にやっぱりガタが来ちゃうんだね。なんで外側はびっとしてても、もう使えませんというのはある。で、そこでどういう問題が起きてくるかって言うと、外見はびっとしてるんだけど、実はあちこちがたがきていて、たとえばガスが漏れているとか、焼却灰を貯めておくピットが躯体がヒビ入っていて実は水が流出してましたとか、そういうことはある。




 バイパス解放は原子炉のベントみたいなもので、緊急時にしか開放しないようなのですが、そんな構造がつくられていて「まれに」とはいえ開放しているということは頭の隅にいれておいたほうがいいかもしれませんね。


 放射能以前に、既存の焼却炉はいろいろと問題があったみたいですね。さらに震災以後は放射能の問題がのしかかってくるということのよう。頭の痛い問題です。

ガレキ | comment(0) |


2012/03/26 01:45
バグフィルター、Cs-137の除去率60%

当初から「バグフィルターでは完全に除去できない」事は明らかとなっていました。
これは東電も認めていたところですが、実際のデータが出てきました。
静岡県島田市の燃焼実験で、バグフィルターによるCs-137の除去率は60%との結果です。
残りの40%が大気に放出していることになります。
事前にバグフィルター生産メーカーも「完全に除去できない」との回答があったとの報告もあり、今後も波紋を呼びそうです。



木下黄太のブログより転載

静岡県島田市のガレキ焼却でバグフィルターで40%のセシウム137が取れていません。論外です。
2012-03-26 00:40:13

福島第一原発このブログを見ている記者の皆さん、ネタになります(ちょっとでも良心がある記者向けです)。

あす国会の院内交渉は13時から衆議院の第一議員会館でおこなわれます。

記者会見は15時半からです。

細かいことは、本日午後となりますが、ポイントは簡単です。僕達の静岡グループにいる、技術研究者が、島田市の燃焼実験から下記のデータを割り出しました。

物質収支から算出されたCs137の除去率=65%
排ガス分析から算出されたCs137の除去率=53~62%

つまり、異なる観点からの算出で、双方とも同程度の除去率と判明しました。およそ、40%のセシウム137が放出されている可能性がかなり高いということです。論外です。セシウム137はとれていません。


環境省は99.99パーセント取れると無責任に発言を繰り返してきていました。

バグフィルターのメーカーは、僕らの問い合わせに「元来放射性物質を取る設計になっていないので、取れるとはいえません」という答えが大半でした。

それでも、まあ、95パーセントくらいはとれるかなあ、悪くて90パーセントくらいはとれるかなあと思っていました。原子力系統の技術者と話していても、「90パーセントくらいはなんとかなるかなあ?」という話でしたし。しかし、結果は私たちの予想さえ下回るものでした。唖然としています。

繰り返します。放射性物質を含んだガレキを焼却すると、そこに含まれているセシウム137は40パーセントしか除去できていません。他の核種は不明です。

はっきり言いますが、放射性物質の汚染がない、もしくはきわめて少ない、静岡以西の西日本と北海道でガレキを焼却することは論外です。100Bq/kg以下のクリアランスレベル以下のガレキであっても、その40%の放射性物質は漏れます。

バンダジェフスキー博士は「セシウムは気化する。高温で燃やすことなどありえない。」と話されていました。しかも気化したセシウムはN95マスクでとりきれるかどうかも微妙です。気化したセシウムを吸引する危険は尋常な話ではありません。放出の危険も少なかったエリアで、命の危険が目前に迫ります。こんな愚行を許してはならないと僕は思いますが。


ガレキ | comment(10) |


2012/03/25 23:48
原子力安全委員会・安全審査指針

原発事故における緊急時の対応として原子力安全委員会・安全審査指針がある。

特に避難・屋内退避、および環境放射線のモニタリングについての指針を紹介しておく。

原子力施設等の防災対策について(PDF:2.49 MB)
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環境放射線モニタリング指針(PDF:534 KB)
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2012/03/22 16:58
福島県地域防災計画:原子力災害対策編

(※3月25日、追記あり)
「福島県のSPEEDI消去」について、毎日新聞の記事から更におかしな言い訳が出てきました。


福島第1原発:県が事故直後にSPEEDI画像データ消去
毎日新聞 2012年3月21日 19時03分(最終更新 3月21日 22時23分)

 福島県は21日、昨年3月11日の東京電力福島第1原発事故直後から、文部科学省の「緊急時迅速放射能影響予測システム(SPEEDI)」による放射能の拡散予測画像データをメールで入手しながら、大半を確認しないまま消去していたことを明らかにした。昨年5月に文科省の指摘で気づいたという。

 県災害対策本部によると、SPEEDIの専用端末が震災の影響でデータ受信できなかったため、昨年3月12日にシステムを運用する原子力安全技術センターにメールでの送信を要請。センターは同日午後11時54分から1時間ごとのデータを送信したが、県は16日午前9時までのデータを全て消去したという。

 また、県原子力センター(大熊町)は11日深夜にメールで一度データを受け取っていたが、災害対策本部は把握していなかった。

 小山吉弘原子力安全対策課長は「混乱の中で情報共有ができておらず、メール送信を要請したことが本部内で伝わっていなかった。いつ誰がデータを消去したかは確認できていない」と説明した。

 災害対策本部は13日午前10時半ごろ、経済産業省原子力安全・保安院からのファクスで初めてデータを確認した。しかし「前提となる放出量データが現実とかけ離れていて役に立たない」と判断
国が公表する手順になっていたこともあり県民や地元自治体に伝えていなかった。【乾達】



やってる事も無茶苦茶ですが、言い訳も無茶苦茶です。
SPEEDI情報はどのように伝達され、誰が各自治体に連絡するはずだったのか?確認してみました。
福島県地域防災計画 原子力災害対策編(平成21年度修正)に、きっちり書かれています。
「県もSPEEDI情報を受け取り、周辺自治体に広報を行う事」となっています。しかも「地元メディアにも要請」する事になっています。(P.48~50)
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SPEEDIの伝達経路
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次に平成22年度 福島県 原子力防災訓練(福島第一原発事故を想定)についてですが、この訓練の内容からもSPEEDIがどのように活用されるのかハッキリとわかります。

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(※注:原子力センターとは福島県原子力センター、原子力災害対策センターとは大熊町にあった県オフトセンターで機能不全のため現在は福島県原子力安全対策課

このように各班の作業内容も明確化されていたわけです。
地震による停電・線量上昇等により「大熊のオフトセンター(原子力災害対策センター)」が機能不全に陥りましたが、昨年3月16日に県庁に移転後も完全とは言えないまでも機能していました。
気になるのは空間線量のモニタリングと同時に「大気中ヨウ素の測定」も行われていたのではないかと言う点です。
訓練では「緊急モニタリング班・試料採取チーム」が測定しています。
このデータも福島県から未だ報告されていません。



・・・と思ったら、先日放送された「ネットワークでつくる放射能汚染地図5(後半)」で放送されてましたね。

20120311 ネットワークでつくる放射能汚染地図... 投稿者 PMG5

モニタリングカー「あおぞら号」には車内にダストサンプラーが付いてますし、運搬式の測定機も稼働していました。
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3月12日~13日に15カ所で放射性ヨウ素の測定を行い、3月12日12:00浪江町川添地区でI-131が165Bq/m3、I-132は168Bq/m3だった。
また他にもCs-137・Te-132・Y-91も観測されている。しかも、1号機の水素爆発前でこの数値である。

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その後、放射性ヨウ素の測定は行えなかったとしているが、それは警戒区域内の話である。
20km圏外では福島県でモニタリングは継続されている。
警戒区域内の3月12日~13日の15カ所の測定データ、20km圏外の3月4月のデータ開示を求めるべきだ。

(3月25日、追記)
SPEEDIが提供できる図形の種類には「地表蓄積量」もあり、甲状腺以外の「内部被曝による実効線量・内部被曝による臓器の等価線量」も試算できるようになっている。
これは何を指すのか?避難・屋内退避の基準となるウラン・プルトニウムの試算を示す重要なものである。
これらの拡散予測も公開されていない。

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またSPEEDIには広域表示を行うWSPEEDIとは別に、第三世代と呼ばれる「SPEEDI-MP」が存在している。
これは3Dアニメーション化により拡散予測をシミュレートするものだ。こちらの公開も行われていない。

防災災害Netより(三宅島の火山性ガスの拡散予測シミュレーション)

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2012/03/21 08:49
福島県がSPEEDI拡散予測を消去していた

東京新聞の記事から。当初から疑われていたSPEEDI情報の行方ですが、呆れかえる結果です。


福島県庁の災害対策本部では、オフサイトセンターより3月11日深夜から1時間毎に送られていたSPEEDI拡散予測データに気が付かず、15日朝にそのメールを消してしまった
しかも「予測は役に立たない」として、その後も送られたデータを公表せずに市町村にも知らせなかった。

また3月13日午前10:30頃、保安院からもFAXで同データを受け取っていたが、12日~13日早朝までのデータだったため「既に過去のもので正確ではない」として公表しなかった。

県の担当者は「送られてきたデータは20km圏の範囲で、既に圏内の住民は避難した後だった。本来は国が公表すべきデータだが、結果として住民が被ばくしたのは事実で、早めにお知らせすればよかった」と釈明した。

それよりも今更公表するのは、どのような理由なのか?事故調の追求だろう。
過去の騒動についてはカレイドスコープさんの記事で詳しく解説している。
どうやら福島県庁の隠蔽・妨害体質は「東電顔負け」のようだ。

福島県庁では「3月14日に正しく安定ヨウ素剤を配布・服用させた三春町」に対して、翌15日に「どうして服用までさせたんだ!」と暴言を吐いている。(問題の部分は動画の00:33:15~)
とてもお粗末な結果だ。



(追記)
読売新聞の記事では「福島県も拡散予測データを原子力安全技術センターに依頼していた。送信先は指定されたメールアドレスだった。」と書かれている。

原発事故直後の放射線予測、福島県は消していた

 東京電力福島第一原発事故で、福島県が国からメールで送られた放射性物質の拡散予測「SPEEDI(スピーディ)」のデータのうち、事故当日の昨年3月11日から同15日までの分を消去していたことが21日、わかった。

 県は「当時は次々とメールを受信しており、容量を確保するため消してしまったのではないか」としている。

 SPEEDIは、文部科学省の委託を受け、原子力安全技術センター(東京)が運用。同センターは昨年3月11日夕から試算を開始し、1時間ごとの拡散予測のデータを文科省や経済産業省原子力安全・保安院に送った。県にも依頼を受け、送ろうとしたが震災で専用回線が使えず、同日深夜に県原子力センターに、12日深夜からは県災害対策本部の指定されたメールアドレスに送信したという。

(2012年3月21日14時48分 読売新聞)



普通なら、わざわざ依頼した大事なデータを見ずに「うっかり消す」事なんてありえません。
それが本当なら、もっと大事なデータも消していることでしょう。

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2012/03/21 02:37
いわき市でも微量のプルトニウム検出

(※注意事項・参考文献追加 3月23日)

いわき市で根気強く調査を続けてこられた「α線と鉄板」さんのブログで、野ざらしの鉄板から微量のプルトニウム(Pu-238,Pu-239,Pu-240)が検出されたとの報告があった。
金沢大学・環日本海域環境研究センター の山本 政儀 先生が検査を行い、その結果からPu238/Pu239,240放射能比から福島第一原発由来の物であると断定された。
なお、Pu239,240/Cs-137放射能比が政府の推定値の200倍となっており、放射性ヨウ素や放射性銀が斑に分布するのと同様に、プルトニウムもフラクショネーション(挙動の違い)が存在するのではないかと推察されています。
個人的には放出比については、プルトニウム(Pu-239)の親核種であるネプツニウム(Np-239)の分布状況にも影響されているのではないかと推察する。
なおネプツニウムについては半減期が2.36日ということから、今からでは証明できない点が歯痒い思いである。


(山本 先生のコメント)

測定結果をお送りします。
Puが検出され、正直なところびっくりしました。
Puは核実験ですでに広く,低レベルで分布しています。
このPuついて、Pu238/Pu239,240放射能比は0.03程度です。
今回のこの比は0.8で明らかに高く、原発由来のPuを含んでいます。
政府の放出量見積もりでは3です。
野ざらしの鉄板には核実験のPuが付着していないと考えると、
何故比が低いのかと考えさせられます。
全て3ではなくて0.8の低い比を持つPuが放出された可能性もありますね。
さらにPu239,240/Cs-137放射能比が9.0E-5で、政府の推定値4.3E-7の200倍になり、Puが多く検出されています.たぶんフラクショネーション(挙動の違い)が存在するためだと思われます。
現在ウラン、出来れば Am-241なども分析できればと考えています。



(追加)転載元より注意事項
 数日前までこのブログが話題になることは無かったように思うが、ここ数日このブログが発信した内容がネット上で話題になっている。私などよりはるかに読みやすく整理して私の意を正確に伝えるように心配りをして下さっている方もおられ、ありがたく思う。しかしながら、自分の意図とは異なった伝わり方をしている部分もあり、それについては自分の責任を痛感している。
 金沢大学・環日本海域環境研究センター の山本 政儀教授は、「測定結果を公にする際にはくれぐれも非常に低レベル(微量)であったことを強調しておいてください」と言われた。自分は記事のタイトルや本文で微量であったことに触れていたのでそれで良かろうと思っておったが、それでは十分ではなかったように思う。説明責任を果たす。
 「環境放射線データベース」
http://search.kankyo-hoshano.go.jp/servlet/search.top
によれば、過去の福島県・茨城県のプルトニウムのデータは
0.016±0.0039Bq/kg ~ 2.2±0.1Bq/kg
1.7±0.42Bq/m^2 ~ 110±22Bq/m^2
(注:1MBq/km^2 = 1Bq/m^2 なので MBq/km^2 と Bq/m^2 は同一単位と思ってよい)
(csvデータ)
山本先生が測定して下さったデータは
0.055±0.005Bq/kg
0.037±0.003Bq/m^2
である。土より重い鉄粉を測っているので、土壌のデータと Bq/kg の単位で比較するのは良くないが、それでも過去最小値とその次の値の間に位置する値であり、 比較するのに適当な単位の Bq/m^2 で比較するならば過去最少値の約1/50の値なのである。山本先生が「低レベル」と言われる意味がわかっていただけるだろうか。



pu2.jpg

検査結果(PDF)

pu3.jpg
ガンマ線のスペクトルデータはこちらのSPViewerでご覧になれます。
青色のスペクトルは、プルトニウム(Pu-238,Pu-239,P-240)が検出された野ざらしの鉄板。
黄色のスペクトルは、対照物(野ざらしになっていない鉄板)です


(追記)
■参考文献
プルトニウムやストロンチウムなどの分析が難解な核種については、核種ごとに分析法が定められています。

文部科学省 放射能測定法シリーズより
1 全ベータ放射能測定法
2 放射性ストロンチウム分析法
3 放射性セシウム分析法
4 放射性ヨウ素分析法
5 放射性コバルト分析法
6 NaI (Tl) シンチレーションスペクトロメータ機器分析法
7 ゲルマニウム半導体検出器によるガンマ線スペクトロメトリー
8 放射性ジルコニウム分析法
9 トリチウム分析法
10 放射性ルテニウム分析法
11 放射性セリウム分析法
12 プルトニウム分析法
13 ゲルマニウム半導体検出器等を用いる機器分析のための試料の前処理法
14 ウラン分析法
15 緊急時における放射性ヨウ素測定法
16 環境試料採取法
17 連続モニタによる環境γ線測定法
18 熱ルミネセンス線量計を用いた環境γ線量測定法
19 ラジウム分析法
20 空間γ線スペクトル測定法
21 アメリシウム分析法
22 プルトニウム・アメリシウム逐次分析法
23 液体シンチレーションカウンタによる放射性核種分析法
24 緊急時におけるガンマ線スペクトロメトリーのための試料前処理法
25 放射性炭素分析法
26 ヨウ素-129分析法
27 蛍光ガラス線量計を用いた環境γ線量測定法
28 環境試料中プルトニウム迅速分析法
29 緊急時におけるガンマ線スペクトル解析法
30 環境試料中アメリシウム241、キュリウム迅速分析法
31 環境試料中全アルファ放射能迅速分析法
32 環境試料中ヨウ素129迅速分析法
33 ゲルマニウム半導体検出器を用いたin-situ測定法
34 環境試料中ネプツニウム237迅速分析法

各分析法の資料は(財)日本分析センターの文部科学省 放射能測定法シリーズからダウンロードできます。
今回、山本先生が行った分析法は「環境試料中プルトニウム迅速分析法」です。

アルファ線 | comment(12) |


2012/03/20 20:44
ドイツZDF: フクシマのうそ(日本語字幕版)


ドイツZDF フクシマのうそ 投稿者 sievert311

ドイツZDFテレビ 「フクシマのうそ」書き起こし

海外報道 | comment(0) |


2012/03/17 13:57
双葉郡山MPのスペクトルデータの考察

先日公表された「双葉郡山モニタリングポスト(MP)」のスペクトルデータについて考察してみる。
「双葉郡山MP」は福島第一原発の北北西2.8kmに位置しており、北方面への放射性物質の放出に関して貴重なデータである。

point.jpg

まず気になったのは震災翌日、3月12日午前4時20分には最初の放射性物質を検知している点である。
不明な低エネルギー域の上昇以外にもテルル(Te-132)が観測されている。
その他にセシウム(Cs-134)もしくはバリウム(Ba-140)と放射性銀(Ag-110m)らしき物質が観測されている。
ちなみにこの時点では、まだ放射性ヨウ素は確認できていないようだ。
(※注)核種の同定はあくまでも推測。
ss01.jpg
その後、8時20分には判定不可能になるほどのピークを観測している。
もちろん、まだ1号機の水素爆発前である。

ss02.jpg
ピークがやや落ち着き、核種の判定が可能になったのは8時40分、この時には明確に放射性ヨウ素(I-131)が観測されている。
またストロンチウム(Sr-91)と放射性鉄(Fe-59)らしき物質も観測されている事に注目したい。
ss03.jpg
その後も断続的な放出を検知しながら、15時36分の1号機の水素爆発を迎える。
ss04.jpg
爆発後、判定が可能になった17時10分のグラフ。判定できる核種に爆発前とは大きな変化は見当たらないようだ。
ss05.jpg

放射性ヨウ素の降下が遅かった南側(3月15日)に比べ、北側はかなり早い段階(3月12日早朝)、しかも1号機水素爆発前にかなりの量が降下しているのではないか?と推察する。

(追記)
また空間線量について一部のみ公開になっている。
双葉郡山MPでは、1号機水素爆発前の3月12日5:30に7.15μSv/h、8:40には5.87μSv/hを記録している。
空間線量に変化が無かった4:30から、空間線量が急上昇した5:30の間にγ線を発する核種が大量に放出された事も裏付ける。
まだベント作業前のはずである。今後すべてのデータの公開を期待したい。

wd2.jpg



■参考資料

西南西4.9kmに位置する「大熊町大野MP」地点における放射性ヨウ素の放出量試算
(NHK ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図5」より参照)
ヨウ素放出のタイミンググラフ


2011年3月11日〜25日の福島第一原発周辺の風向・風速
wd.jpg

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2012/03/15 13:10
(続)事故初期のスペクトルデータ: 他4地点から回収し一般公開

3月11日夜、NHK ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図5」で放送された「大熊町大野モニタリングポスト」以外で回収されたスペクトルデータが、福島県原子力安全対策課で公開されている。
今回公開されたのは「大熊町夫沢・双葉町郡山・富岡町富岡・楢葉町繁岡」の各モニタリングポストで測定されたスペクトルデータである。

point.jpg
mon1.jpg
mon2.jpg
mon3.jpg

モニタリングポストのNaIスペクトルデータについて(福島県原子力安全対策課)PDF 829KB

大熊町大野スペクトルデータPDF 6.38MB(既出)
大熊町夫沢スペクトルデータPDF 4.99MB
双葉町郡山スペクトルデータPDF 8.13MB
富岡町富岡スペクトルデータPDF 476KB
楢葉町繁岡スペクトルデータPDF 709KB

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2012/03/14 15:41
被災者の声


中下大樹のブログより、以下転載。

ツイッター上で、福島他、東北で出会った方々の声を、了承を得た上で掲載しています。
一つ一つの言葉には、経験した方しか分からない重みがあり、心に響きます。
3月以降、反響の大きかったものを、このブログ上にアップしてみました。


福島・中通り60代男性「ラジオを聞いてひっくり返ったよ。放射能に負けない子供になろう!って福島県教育委員会がラジオで呼びかけているんだもの。中通りの住民は、被害者という意識が薄い。だから教育委員会は、県外に避難した人を非難するんだ。もうマスクをしている人も、ほとんどいないよ」


南相馬市60代男性「行政は毎日、モニタリングポスト周辺ばかり、一生懸命に除染している。線量計を持っている住民は、それを笑いながら見ているよ。だって、モニタリングポスト周辺と、自分の家の周辺では、同じ地域でも全く線量が違うんだよ。自分の目で見て確かめ、線量を調べ、判断しないと」



続きは「3月以降、福島ほか、東北で出会った方々の言葉、その思い」へ。

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2012/03/13 18:50
文科省: 放射性物質の分布状況等に関する調査研究結果

文科省より「放射性物質の分布状況等に関する調査研究結果について」が公開された。
大量な報告書になっており、大きく以下3つの構成により、これまでの統括した報告書となっている。

■放射線量等分布マップの作成等に関する報告書
■農地土壌の放射性物質濃度分布マップ関連調査研究報告書
■放射線量等分布マップ関連研究に関する報告書

放射線量等分布マップについては、特に目新しい報告は無いようだ。
今回注目する点は「放射性物資の環境移行」である。

再浮遊
流出量
土壌分布
Cs濃度

放出された放射性物質の分布状況等に関する調査研究結果について(PDF:6452KB)
放射線量等分布マップの作成等に関する報告書(第1編)(1)(PDF:3641KB)
放射線量等分布マップ関連研究に関する報告書(第2編)(1)(PDF:9889KB)
農地土壌の放射性物質濃度分布マップ関連調査研究報告書(第3編)(PDF:4361KB)
放射線量等分布マップの作成等に関する報告書(第1編)(2)(PDF:7370KB)
放射線量等分布マップ関連研究に関する報告書(第2編)(2)(PDF:7383KB)

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2012/03/12 23:29
事故初期のスペクトルデータ: 大熊町大野MP、事故初期のスペクトルデータ

昨夜のNHK ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図5」でも取り上げられた、大熊町大野モニタリングポストのNaIスペクトルデータが公開されています。

okuma.jpg

福島県原子力安全対策課からのお知らせ
別紙スペクトルグラフ(PDF:6.38MB 全725ページ)

(ミラー)
福島県原子力安全対策課からのお知らせ
別紙スペクトルグラフ(PDF:6.38MB 全725ページ)

(追記)
番組中に取り上げられた注目データ。(早川由紀夫さんのTwitterより拝借)

■セシウム/放射性ヨウ素比(土壌サンプル)
セシウム-ヨウ素比(土壌サンプル)

■放射性ヨウ素の放出タイミング
ヨウ素放出のタイミンググラフ

(追記)

20120311 ネットワークでつくる放射能汚染地図... 投稿者 PMG5


20120311 ネットワークでつくる放射能汚染地図... 投稿者 PMG5

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2012/03/12 15:15
第一原発、窒素注入30分停止

TVなどでは、昨日の復興イベントの報道や参院予算委員会の報道ばかりですが、さりげなく福島第一原発が危ない状況だったようです。
長期に渡り「綱渡り状態」が続いていますが、肝心の周辺自治体には「寝耳に水」のようです。


第一原発、水素爆発防止の窒素注入30分停止
 東京電力は12日、福島第一原子力発電所1~3号機に対する窒素注入が約30分間停止したと発表した。

 同日午前11時50分頃、原子炉の水素爆発防止のために1~3号機の圧力容器と格納容器に窒素を供給する装置が停止した。午後0時20分頃、予備の供給装置を起動して窒素注入を再開した。この間、水素濃度の大きな変動はなく、安全上の問題はなかったと説明している。

 計算上は、30時間停止すると、再び爆発する恐れがある。停止した窒素供給装置では、過電流の警報が発生しており、東電では詳しい原因を調べている。

(2012年3月12日14時48分 読売新聞)


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2012/03/11 14:45
南相馬市の土壌スペクルデータ

宮島鹿おやじ様の南相馬市の土壌スペクルデータをいただき、WEBで公開できるようにしました。

放射線スペクトル(SPViewer)

sp.jpg

なお、関東の土壌データやCo-60線源データも比較できるようになっています。
各データの測定機器・条件が異なりますが、比較する事で見えてくる物があります。
安易には断定できませんが、皆さんの知識で検証なさってみてください。

南相馬 | comment(0) |


2012/03/09 23:35
南相馬の高濃度の汚染土壌:続報

南相馬市議の大山さんのご許可をいただき、神戸大・山内教授に新たに依頼した
検査結果を当サイトで公開する。
今回は南相馬市内10カ所、集積スポットの土壌調査の結果である。
南相馬は南北・東西で空間線量の濃淡が著しく変化する地域となっている。
なかでも山間部の高濃度汚染地区では「343万ベクレル」を計測した。

放射能汚染レベル調査結果報告書(グーグル・ドキュメント)


(報告書より一部転載)

概要:先にキログラム当り100万ベクレルを超える放射性セシウムを含む「黒い物質」について報告したが、その後の現地調査や(2012年2月21日)、テレビ番組における専門家のコメント等から、これは藍藻類を含む地衣類が成長の過程でセシウムを摂取・濃縮した後に枯れたものであると考えられる。南相馬市の別の場所から採取した試料の汚染レベルを計測した。いずれも福島市内などにおける粘土質の集積による濃縮よりも各段に高いレベルの汚染になっている。試料によっては、343万ベクレルという、更に高いレベルのものも確認された。早急な除去・除染が求められる。空間線量率が、これらの発見以前から変わらないので従来どおりの対応でよいとする見解に対しては、粉塵となって舞上がり、吸入する現実的危険性があること、屋内に入り込む現実的危険性があることを指摘する。

試料:ID:080 鹿島区ジサ原C
Cs-134 1,498,000 ± 1,586 Bq/kg
Cs-137 1,932,900 ± 2,481 Bq/kg
TOTAL 3,430,900± 2,945 Bq/kg

年間20 mSv という数字は一人歩きしている。セシウム汚染の場合、空間線量が数μSv/h
であるような場所がそれに相当する。そのような地域の土壌に目をやるとキログラム当り数万ベクレルに達している。そして、地衣類が繁茂している場合にはセシウムが生物濃縮によって数百万ベクレルに達している。法令によれば、放射能密度がキログラム当り1万ベクレルを超え、総量が1万ベクレルに達している物体は、放射性同位元素として扱わなければならない。南相馬市の各所には、この基準を優に超えた汚染がある。人が居住する地域に決して存在してはならない高いレベルの汚染物質である。このような土地に子供を含む住民を住まわせてよいとはとうてい考えられない。


2012 年3 月2 日
山 内 知 也**
神戸大学大学院海事科学研究科


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2012/03/09 15:50
ハッピー名言集

福島第一原発内、まさしく「最前線」で作業を行っている「ハッピーさん」から、全国の原発周辺の自治体と住民への「魂のメッセージ」です。


ハッピー ‏@Happy20790

ただいまっ(^O^)今日は今週ずっと暖かかったからちょっとサブく感じたでし。今日は福島県知事とマスコミが構内に入って来ましたよ。県知事は事故後初めてじゃないかな。昨日はどこかの町長さんが来たみたいだし最近いっぱい来てるみたいでし。

続き1:でも、どの自治体の首長も見た感想を報道で聞かないんだけど…言ってるのかなぁ?特に町長さんなんか「住民が早く帰れるように…」っていつも言うけど現場の状況を生で見ても、近いうちに住民がホントに帰れるって思ってるのか?って事聞いてみたいでし。

続き2:あと、全国の既存原発立地自治体の役人さんも再稼働の議論をする前に生の1F現場や警戒区域内の現在状況をしっかり見て欲しいです。あってはならない事だけど、自分の町や村が今の浜通りと同じ状況にならない確率はゼロではないんだから。

続き3:再稼動に賛成した自治体の役人さんは一生責任逃れ出来ないように名前を刻んだ大きな石碑を町や村に建てる位の覚悟は出来てるんだとは思うけどね。今の福島もそうだけど事故が起こってからあーだのこーだの言っても後の祭りなんだ。

続き4:今までの自治体も独自で原発の勉強なんかしてないし危機意識だって持ってないんだ。電力会社や保安院が言ってる安全・安心をまともに受けてるだけで、自ら突っ込んだ指摘なんかしてないよね。自治体の中に原発対策部くらいあっても良さそうなのに。

続き5:それでもって事故が起こった後はみんな口を揃えて電力会社や国に「安全・安心と言ったじゃないでか、こっちは騙されたよ」って言うんだよね。確かに騙す方や事故を起こした方は悪い。だけど騙されないように防衛対策しないで無防備なのはダメだと思うんだ。

続き6:たぶん3.11以降は再稼動の話が本格的になり夏までに稼働する原発が出てくる。オイラはなぜ町や村の自治体の事つぶやいたかって言うと国や県がOKでも最後は町や村が決める事だから安易に考えて欲しくないからなんだ。もう騙されたって言い訳は出来ないんだからね。

続き7:再稼動するって事は利権や町村の発展や維持を考えるんじゃなく、町や村の住民達全員の命がかかってるって事を第一に考えて欲しいでし。

2012年3月8日 - 21:03

ハッピー名言集 | comment(0) |


2012/03/09 05:16
土壌からプルトニウム241を検出

この件も今更であるが、昨年4、5月に採取した土壌からプルトニウム241が検出されていた。
今回も文科省では無く、放医研(放射線医学総合研究所)から海外の論文として公表されている。
以下は「朝日新聞デジタル」の記事である。


20~30キロ圏でプルトニウム241 原発事故原因か
朝日新聞デジタルより2012年3月8日23時3分
放射線医学総合研究所などのグループが東京電力福島第一原発から20~30キロ付近の土壌からプルトニウム241を検出した。この核種は半減期が14.4年であることなどから、1960年代を中心に行われた大気圏内での核実験ではなく、昨年の事故で原発の原子炉から放出されたと考えられるという。8日付の科学誌サイエンティフィック・リポーツ電子版で報告した。

 放医研の鄭建(ツン・ジェン)主任研究員らは、福島県葛尾村(原発の西北西25キロ)と浪江町(北西26キロ)、飯舘村(北西32キロ)、楢葉町のJヴィレッジ(南20キロ)、水戸市(南西130キロ)、千葉県鎌ケ谷市(南西230キロ)、千葉市(南西220キロ)で土壌を採取し分析した。

 その結果、浪江町と飯舘村の落葉の層から1キロあたりそれぞれ34.8ベクレルと20.2ベクレル、Jヴィレッジの表土から1キロ当たり4.52ベクレルのプルトニウム241を検出した。プルトニウム241は、アルファ線やガンマ線を出すアメリシウム241(半減期432.7年)に変わる。

 研究グループの田上恵子・放医研主任研究員は「大気圏内核実験が盛んに行われていた1963年当時の放射性降下物のデータから推定すると、今回のプルトニウム241の検出量は当時と同程度かそれ以下。特別な対策は必要ない」と話す。


論文はScientific Reports誌から。さらなる精査が必要に思う。取り急ぎ報告まで。

Isotopic evidence of plutonium release into the environment from the Fukushima DNPP accident

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(追記)
今朝の読売新聞の記事に興味深い内容が書かれている。
福島第一原発事故で拡散、プルトニウム初検出
読売新聞
 東京電力福島第一原子力発電所事故で拡散したとみられるプルトニウム241を、放射線医学総合研究所などが福島県内で初めて検出した。

 文部科学省による昨年9月の調査結果では、同位体のプルトニウム238、239、240を検出していたが、241は調査対象外だった。英国の科学電子雑誌に8日、発表した。

 研究チームは浪江町、飯舘村のほか、広野と楢葉の両町にまたがるJヴィレッジの3か所から採取した土壌や落ち葉から、241(1キロ・グラムあたり4・52~34・8ベクレル)を検出した。241は国内ではほとんど検出されないため、原発事故で拡散したと結論づけた。

 最大濃度の落ち葉が採取された場所の今後50年間の被曝ひばく線量は0・44ミリ・シーベルトと試算され、健康影響はほとんどないと研究チームはみている。ただ、241が崩壊して生じる放射性物質のアメリシウムは植物へ移行しやすいという研究もあり、「継続調査が必要だ」としている。文科省は241を調査から外した理由について、「検査に時間がかかるため、同じベータ核種のストロンチウムを優先した」と説明している。

(2012年3月9日08時04分 読売新聞)

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2012/03/07 12:29
アルファ線の考察

アルファ線核種については「プルトニウム」の土壌調査結果が出ているが、ウラン等についての報告が出ていない。
唯一、バズビー博士による二本松市の土壌調査ぐらいであろうか。
さて、アルファ線について専門家では無いながらも個人で思考・調査されている方がいる。
α線と鉄板 -野ざらし鉄板がα線を出していた-
福島第一原発の南に位置する「いわき市」からの報告だ。
原発北側の「南相馬市」では南相馬市 大山こういちのブログで調査が行われている。
どちらも大変興味深く、専門家とも連携を取りながら試行錯誤し、比較検討をされている。
そこで今回は「いわき市」の報告に焦点を合わせる。

2012-0~1

特筆する点は、原発事故で放出された核種を追い求め「野ざらし鉄板やマンホール蓋」に焦点を合わせている事だろう。
「アルファ線核種の一部は鉄に吸着しやすい」これが根底にあるのだろう。
また、自費で機器の購入や検査費を捻出し、専門家の講義を受け実践されている。



著者は次のように訴えている。



野ざらし鉄板やマンホール蓋を広域にわたって調査して欲しい。まずはαサーベイメーターで1分間で何回カウントされるかというcpms数を広域で調べて欲しい。そしてそのいくつかについては慎重に核種分析をして欲しい。分析センターや環境防災Nネット、文部科学省にそのような調査をお願いしたが、今のところそれが聞き入れられた様子はない。

私が測定した野ざらしの鉄板やマンホール蓋は大体15cpmから60cpm。路上の錆で100cpm超のものがある。にわか雪のときマンホール蓋の値は 200cpm を軽く超えたが、これは数時間であっという間に低下し、3日もすれば跡形なく元に戻った。

本来は国や県、先ほど述べたしかるべきところで大々的に調査をして欲しいのだが、土壌すら十分に調査しているとは言い難い状況だ。マンホール蓋や野ざらし鉄板の調査はα核種飛散状況を調べるのに重要な役目を果たす可能性が大きいと思っているので、土壌とは別に、是非実施して欲しい。







■著者による現時点での考察

αサーベイメーターによる測定を10月から続けてきて考えるに、マンホール蓋や鉄板から検出されるα線は原発由来の可能性が高いと考えるようになった。肯定的論拠は2つある。

2つの肯定的論拠。
○雨雪や空気中からのラドン娘核種ではなさそう。
 (根拠)
 ・非汚染鉄板を野ざらしにして継続測定したがさっぱりα線のカウント数が上がらないこと。
 ・雨雪後に一時的にα線のカウント数が上がっても数時間でみるみる下がり、
  数日もたてば雨雪の影響はほぼ皆無になること
○鉄板にもともとウランやトリウムとして入っているのではなさそう。
 (根拠)
 ・積み上げられた鉄板で野ざらし部と非野ざらし部に明確な差があること
 ・新品の鉄板を測ったがα線を出していないこと

これに対して次の様な2つの否定的論拠が考えられる。

2つの否定的論拠。
×実際にプルトニウムについては土壌の調査が行われたが、いわきは大したことなかった。
 
×原発由来にしてはα線の値が高いのではないか。
 ・いわきはγ線量率は福島県内では高い方ではない。
  α核種とセシウム比で考えると原発由来α核種は決して多くないはず。


現在考えていることを書き連ねてみた。

自分は見たことはないが、かつて映画の若大将シリーズに道路の鉄板で焼き肉をするエピソードがあったそうだ。そんなことはして欲しくない。マンホール蓋や野ざらし鉄板からα線が出ているものがいくつもある。α線は空気中で数センチしか飛ばないし、紙で遮蔽できるのでα線そのものはそれほど気にならない。しかしα線を放出するもの、α核種は気になる。体内に入ればそれが発するα線のエネルギーは全て体が吸収することになるからだ。

野ざらし鉄板やマンホール蓋を広域にわたって調査して欲しい。まずはαサーベイメーターで1分間で何回カウントされるかというcpms数を広域で調べて欲しい。そしてそのいくつかについては慎重に核種分析をして欲しい。分析センターや環境防災Nネット、文部科学省にそのような調査をお願いしたが、今のところそれが聞き入れられた様子はない。

私が測定した野ざらしの鉄板やマンホール蓋は大体15cpmから60cpm。路上の錆で100cpm超のものがある。にわか雪のときマンホール蓋の値は 200cpm を軽く超えたが、これは数時間であっという間に低下し、3日もすれば跡形なく元に戻った。

本来は国や県、先ほど述べたしかるべきところで大々的に調査をして欲しいのだが、土壌すら十分に調査しているとは言い難い状況だ。マンホール蓋や野ざらし鉄板の調査はα核種飛散状況を調べるのに重要な役目を果たす可能性が大きいと思っているので、土壌とは別に、是非実施して欲しい。

αサーベイメーターによる測定を10月から続けてきて考えるに、マンホール蓋や鉄板から検出されるα線は原発由来の可能性が高いと考えるようになった。肯定的論拠は2つある。

2つの肯定的論拠。
○雨雪や空気中からのラドン娘核種ではなさそう。
 (根拠)
 ・非汚染鉄板を野ざらしにして継続測定したがさっぱりα線のカウント数が上がらないこと。
 ・雨雪後に一時的にα線のカウント数が上がっても数時間でみるみる下がり、
  数日もたてば雨雪の影響はほぼ皆無になること
○鉄板にもともとウランやトリウムとして入っているのではなさそう。
 (根拠)
 ・積み上げられた鉄板で野ざらし部と非野ざらし部に明確な差があること
 ・新品の鉄板を測ったがα線を出していないこと

これに対して次の様な2つの否定的論拠が考えられる。

2つの否定的論拠。
×実際にプルトニウムについては土壌の調査が行われたが、いわきは大したことなかった。
 
×原発由来にしてはα線の値が高いのではないか。
 ・いわきはγ線量率は福島県内では高い方ではない。
  α核種とセシウム比で考えると原発由来α核種は決して多くないはず。


この2つの否定的論拠には反論がある。1つ目の否定的論拠への反論。まず、いわきの土壌調査は十分な数の測定地点が無かったということ。そして今問題にしているのは土壌ではなく、野ざらし鉄板、マンホール蓋、錆であるということ。土壌と鉄・錆で同じ結果がでるとは限らぬ。2つ目の否定的論拠については反論する前にまず論拠自体をおさらいしてみよう。ある核種の量を推定するのに、既に核種分析が済んだ地点における目的核種の量とセシウムの比あるいはγ線量率との比をとって目的核種の量を推定することはよく行われている。これに従えば、いわきには原発由来のα核種は非常に少なく、簡単なサーベイメーターでのα線が検知できるような状況にはないはず、という理屈が成り立つ。巷でよく聞く「原発周辺や高線量地域でさえ●●●(核種)は微量にしか検出されていないのだから△△△(地名)にまで飛散しているはずがない」という主張と同じ論法である。事実に基づく言明なので反論できない人もいるようだ。これに対する反論は、全ての核種が同じように飛散するというのは単なる仮定に過ぎないということ。それが崩れれば原発周辺や高線量地域の話など何の関係もない。事実、ヨウ素や放射性銀は、現在線量率に対して支配的なセシウムとは挙動が異なっていた。α核種もそのようになった可能性がある。いわきの線量率が低いことを理由に原発由来α核種の存在を否定することは出来ない。放射性銀はセシウムに比べ北方と南方に流れたと次の報告書に書いてある。

文部科学省:テルル129m、銀110mの土壌濃度マップ(PDF)




1月16日に来日したベラルーシのラハマノフ大使、ATOMTEX社(ベラルーシ)コゼミヤキン社長の会談が記憶に新しい。
以下に会談に同席した柿沢未途代議士のtogetterから引用する。
「ATOMTEX社のコゼミヤキン社長は、「金属の検査」を何度も強調した。瓦礫の検査は日本でも言われるが、なぜ「金属」について特に言うのか。「鉄くず、金属くずは、溶解してリサイクルされ、再利用されるからだ。放射性物質の付着した鉄くずが再利用され、大問題になった経験から言っているのだ

リサイクル品も注意が必要だが、学校や公園の遊具は大丈夫なのだろうか?
後手後手に廻っている対策、それとも知っていて黙殺しているのだろうか?

少なくても「塗料が剥がれている鉄製の物」は不用意に触らぬよう防護するしかない。

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2012/03/06 17:58
日本マス・コミュニケーション学会

3月3日、日本マス・コミュニケーション学会60周年記念シンポジウム『震災・原発報道検証―「3.11」と戦後日本社会』が開催された。
その学会会長とは、浜田純一・東大総長であるが、質疑応答で会場から手厳しい避難を受けたようだ。


当日のシンポジウムの内容は、とても素晴らしい物だと思う。学会長の批判部分を含めBLOGOS「マスコミ学会で東大総長に会場から激しいヤジ 震災・原発報道で見えたマスコミの限界とは?」より一部引用する。



マーティン・ファクラー氏(ニューヨーク・タイムズ東京支局長)

ジャーナリズムの使命は「権力監視」だと思いますが、3.11後、日本政府と日本のマスメディアの関わりについて、自分の印象としては9.11後のアメリカ政府とアメリカのマスメディアの関係に似ているなと思いました。

   :

「メルトダウン」という言葉も、専門家は早くから使っていたと思うけれども、日本のマスメディアが最初に報じたのは5月の中旬ですよね。ニューヨーク・タイムズでは3月13日に最初に「メルトダウン」という言葉を使ったのですが、すぐに日本のマスメディアに批判されました。「過剰だ」とか「大げさだ」とか、そういう雰囲気でしたよね。




谷原和憲氏(日本テレビ報道局ネットワークニュース部長)

1号機の爆発映像、放送が遅れた理由
福島第一原発1号機の爆発が起きたのが3月12日の15時36分、この4分後に福島中央テレビが映像を放送しましたが、日本テレビが全国放送を行ったのはそれからおよそ1時間経ってからでした。この間、社内でどういう議論があったのか、関係者の記憶も曖昧な部分がありますし、ハッキリしたことはわからないのですが、私の知っている範囲では、「爆発」という事象の確認に時間がかかったということです。

  :

原子力安全・保安院の記者会見でも「メルトダウン」という言葉は速い段階で担当者から出ていましたし、解説者からも出ていました。しかし、一方でそういう情報は上がっていません、という話もあり、楽観的なシナリオから悲観的なシナリオまで、実に幅広い状況でした。両方のシナリオをきちんと伝えたとしても、「今のところわかりません」、という結論に落ちてしまう。




遠藤薫氏(学習院大学法学部教授)

震災でマスメディアはその役割を果たしたのか、ということについて、私は戦後の日本社会を見ていくと、今の状況と第二次大戦末期が似ているような気がするのです。

これはあまり知られていませんが、第二次大戦末期には、日本では大きな地震が3つも発生しました。いずれも1,000人以上の死者・行方不明者が出ていますが、これについての情報は、ほとんど日本国民には知らされませんでした。それは広島・長崎の原爆投下の被害状況の報道でも同様ですし、東京大空襲も、被害をきわめて過小評価した報道しかなされませんでした。

さらに、1945年8月16日の新聞を見ると、どの新聞にも終戦の詔勅が一面に大きく出ていますが、"今、日本人がどういう状況におかれているか"、というような表現や報道は一切なされていません。これでは読者は、"とりあえず戦争が終わった"、ということしかわからなかったでしょう。それに対して、同じ日のニューヨーク・タイムズを見れば、その時の世界情勢や、これから日本がどうなるのか、というようなことをきちんと書いているのです。

つまり、当時の日本人は自らの置かれた状況が見えなかったけれども、外国からは丸見えだったわけです。これが、東日本大震災をめぐる報道と似ているのではないか、と思う理由です。

また、戦後の原子力をめぐる言説は、ネガティブな出来事を「復興」と結びつけて、日本国民が一体になって、という方向づけを行い、その先の高度経済成長につながっていくわけですが、これも東日本大震災直後の、ACの「日本は強いぞ、みんなで頑張ろう」みたいなCMと同じ構造だよねと思うわけです。

    :

99年の東海村で原子力事故後の報告書を見ますと、

原子力の「安全神話」や観念的な「絶対安全」から「リスクを基準とする安全の評価」への意識の転回を求められている。リスク評価の思考は欧米諸国においてすでに定着しつつあるが、我が国においても、そのことに関する理解の促進が望まれる。

原子力安全委員会 ウラン加工工場臨界事故調査委員会報告,平成11年12月24日

とあります。この時点で、すでに安全神話の崩壊は指摘されていたのに、3.11後に色々なひとたちが、「安全神話は崩壊した」と、初めて見たような顔をして言うのは実にインチキだなあと思うわけです。




上丸洋一氏(朝日新聞論説委員)

■原子力の脅威を語れなかった占領期
誰も原子力の危険性を語っていなかったかというと、そうではなく、語っている人は居たのです。居たけれども、それが散発的で継続的で、世論に影響を与えるまでにはならなかった。

当時の論調を象徴するものが読売新聞の以下の記事です。第五福竜丸がビキニ環礁で被曝し、日本に帰ってきたのが1949年の3月16日で、その5日後の夕刊なのですが、


『オレらぁ、モルモットになるのはいやだよ!』
水爆第一号患者の増田三次郎君(二九)は、東大で全身を診察され、頭の毛をかられ、イガグリになった真っ黒なかおで、目ばかりをギロギロ光らせ、とりかこむ新聞記者を見回して、そう言った。

<中略>

『モルモットにされちゃたまらぬ』という増田君の叫びもあたりまえだ。しかし、いかに欲しなくとも、原子力時代は来ている。近所合壁みながこれをやるとすれば恐ろしいからと背を向けているわけには行くまい。克服する道は唯一つ、これと対決することである。
 恐ろしいものは用いようで、すばらしいものと同義語になる。その方への道を開いて、われわれも原子力時代に踏み出すときがきたのだー。


読売新聞 1949年3月21日(日)夕刊一面「原子力を平和に モルモットにはなりたくない」





質疑応答

質問者A:関村先生を始めとして、テレビで間違った発言をされたことを訂正なさった先生はいらっしゃいますか?NHKのテレビで、「安全だ安全だ」ということをおっしゃって…

司会:あの申し訳ありませんが、浜田先生に答えられる範囲と、その方々の範囲があります。質問したい方は他にもいらっしゃいますし、コンパクトにそこはお願いしますとさきほど申し上げたはずなので…。

質問者A:コンパクトに。みなさん実験するとわかります。東京大学に電話して、原発について、テレビで関村先生がこういったコメントをなさいました。お答えください、と言っても繋いでくれませんよ。そういったことについての責任をお伺いしたいんです。東京大学はシステムとしてそういう対応を取られているのか。【会場から「別の話題にしましょうよ!」との声があがる】

司会:あのー、すみませんが今日のパネルディスカッションの問題、あるいは基調講演についての質疑応答を私は要求していますし、会場の大方のみなさんもそうだと思います。今のご発言は全体的な、今の日本社会については重要かもしれませんけれども、今のこの場での…

質問者A:「戦後の日本社会」ってタイトルに書いてあるじゃないですか!

司会:ですから、本日のパネルディスカッションの…

質問者A:基調講演でそれをごまかしたといっているんですよ。他の先生方はみなさんいいお話されましたよ!

司会:わかりました。基調講演についてのご批判についてですね。

浜田氏:私が今日お話したことは、表現ということ、情報を伝えるということの原点についてのお話しでした。それについてはご理解いただきたい。それと、原発の関係の学者が答えていない、とおっしゃいました。それをご本人たちがどう答えるかはわかりません。しかし、私は、きちんと自分たちで検証しろと。それは促しています。その結果彼らがどういった形で発表していくのか。それはわかりません。私は、組織としては、本人に対して検証しろと言う、それで十分だと思います。

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2012/03/05 05:23
海外論文:ネプツニウム(239Np)調査結果

東大・大学院総合文化研究科の小豆川勝見助教による原発周辺での調査が、海外論文としてEnvironmental Pollution誌に掲載されている。
"Deposition of fission and activation products after the Fukushima Dai-ichi nuclear power plant accident"である。
残念ながら購読は有料となっており、Abstractのみ閲覧できる。(以下に抜粋)


Abstract

The Great Eastern Japan Earthquake on March 11, 2011, damaged reactor cooling systems at Fukushima Dai-ichi nuclear power plant. The subsequent venting operation and hydrogen explosion resulted in a large radioactive nuclide emission from reactor containers into the environment. Here, we collected environmental samples such as soil, plant species, and water on April 10, 2011, in front of the power plant main gate as well as 35 km away in Iitate village, and observed gamma-rays with a Ge(Li) semiconductor detector. We observed activation products (239Np and 59Fe) and fission products (131I, 134Cs (133Cs), 137Cs, 110mAg (109Ag), 132Te, 132I, 140Ba, 140La, 91Sr, 91Y, 95Zr, and 95Nb). 239Np is the parent nuclide of 239Pu; 59Fe are presumably activation products of 58Fe obtained by corrosion of cooling pipes. The results show that these activation and fission products, diffused within a month of the accident.
--------------------------------------------------------------------------------
Highlights

► We collected environmental samples near the Fukushima nuclear power plant. ► We observed 239Np and 59Fe along with many fission products. ► 239Np is evidently an activation product of 238U contained in nuclear fuel. ► 239Np is also parent nuclide of 239Pu. ► Our results show that activation products diffused within a month of the accident.
これらは小豆川助教が昨年4月10日に現地入りし、原発周辺の空間線量や土壌・直物分析を行ったものである。
特に飯館村の土壌分析による核種の分析結果では、プルトニウムの親核種であるネプツニウム(239Np)が検出され事故当初の貴重なデータとなっている。
この分析結果の一部は、昨年7月2日に東大・駒場の勉強会で公開されている。
その後、昨年9月に「おしどりマコ&ケン」取材により日刊SPA!で掲載され、文科省がプルトニウムの汚染MAPを公開するまでに至った経緯がある。
当時は「既にネプツニウムはプルトニウムへ壊変し、その半減期からベクレル数は何万分の1程度になっているので不安を煽るな!」と言う御用学者らの風潮で揉み消されてきた。
本来は「事故当初、どれだけ危険な放射線核種がバラ撒かれ、住民が危険に晒されているのか?」の証明であった。
これまで国内での公表は、海外論文の査読に長時間待たされ非公開となっていたが、海外で公表されたことで解禁となったわけである。

以下に昨年7月2日に東大・駒場の勉強会で使われた資料の一部を掲載する。
graph.gif
(※注)当初、コバルト60が検出されたと報告があったが、勉強会後の再評価では未検出と訂正されている為、修正を加えている。

検出されたセシウム・ネプツニウム以外の核種の多くは半減期が短く、故に崩壊エネルギーが高い核種であった。
その量もさることながら、今では検出不可能な核種ばかりであった。
調査を行ったのは4月10日、事故後30日を経過していながらも短寿命の核種が多数検出されている事に驚く。
4月上旬でも、まだ大量の放出が続いていたのであろうが、半減期を考慮し逆算するだけでも事故直後の降下量は想像を絶するものになりそうだ。
また今回検出されたものは全て「弱β線核種(β-)」であるので、WBCなどのガンマ線検査機では実際の被曝量などは測れていないはずである。
事故当初、周辺住民はどれだけの核種と量を取り込んでしまったのだろうか・・・背筋が凍る思いだ。

検出された核種の壊変ならびに半減期などを記載しておく。
また安定後でも、カドミウム・モリブデン・コバルトなどの危険物質のままである事に注意。

I-131→(β-、半減期8.0日)→Ba-134(安定)
Cs-134→(β-、半減期2.1年)→Xe-131(安定)
Cs-137→(β-、半減期30.2年)→Ba-137(安定)
Ag-110m→(β-、半減期250.0日)→Cd-110(安定)※カドミウム
Te-132→(β-、半減期3.2日)→I-132→(β-、半減期2.3時間)→Xe-132(安定)
Ba-140→(β-、半減期12.8日)→La-140(安定)
La-140→(β-、半減期1.7日)→Ce-140(安定)
Sr-91→(β-、半減期9.6時間)→Y-91→(β-、半減期58.5日)→Zr-91(安定)
Y-91→(β-、半減期58.5日)→Zr-91(安定)
Zr-95→(β-、半減期64.0日)→Nb-95→(β-、半減期35.0日)→Mo-95(安定)※モリブデン
Nb-95→(β-、半減期35.0日)→Mo-95(安定)※モリブデン

Np-239→(α+β-、半減期2.4日)→Pu-239→(α、半減期24125年)→U-235・・・・
Fe-59→(β-、半減期44.5日)→Co-59(安定)※コバルト


■参考資料

東大・駒場の勉強会資料 2011.7.2(PDF)
slide.gif

文科省「福島県における土壌の放射線モニタリング(プルトニウム)調査結果」
pult.gif


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2012/03/03 17:29
汚染土壌を霧箱で観察

beta-kiribako.gif


サイエンスの森では、福島市、伊達市、安達太良SA、国見SAなどの汚染土壌を、霧箱で観察し比較している。

動画を見ても、高濃度汚染地域のベータ線量に驚く。
なお、サイエンスの森では「α線は量が少なく、通常の土壌などに含まれている微量のトリウムやウランなどから放出されるα線の量とあまり変わりません。これを見る限りでは、プルトニウムは存在しても微量で霧箱で議論ができる量ではないと思われます。」と考察している。

アルファ線に関して、やはり霧箱(肉眼)では自然界にある放射線(ラドン・ポロニウム・トリウム・ウランなど)との区別は不可能といったところでしょうか。

情報元:南相馬市 大山こういちのブログ

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2012/03/03 16:38
Uranyl peroxide enhanced nuclear fuel corrosion in seawater

Uranyl peroxide enhanced nuclear fuel corrosion in seawater
(PNAS) Proprietary Rights Notice for the Proceedings of the National Academy of Sciences.



Christopher R. Armstrong(a), May Nyman(b),
Tatiana Shvareva(a),Ginger E. Sigmon(c),
Peter C. Burns(c,d), and Alexandra Navrotsky(a)

- Author Affiliations

(a)Peter A. Rock Thermochemistry Laboratory and Nanomaterials in the Environment, Agriculture and Technology Organized Research Unit, University of California Davis, Davis, CA 95616;
(b)Sandia National Laboratories, Albuquerque, NM 87185;
(c)Department of Civil Engineering and Geological Sciences, University of Notre Dame, Notre Dame, IN 46556; and
(d)Department of Chemistry and Biochemistry, University of Notre Dame, Notre Dame, IN 46556

Contributed by Alexandra Navrotsky, November 30, 2011 (sent for review October 31, 2011)

Abstract

The Fukushima-Daiichi nuclear accident brought together compromised irradiated fuel and large amounts of seawater in a high radiation field. Based on newly acquired thermochemical data for a series of uranyl peroxide compounds containing charge-balancing alkali cations, here we show that nanoscale cage clusters containing as many as 60 uranyl ions, bonded through peroxide and hydroxide bridges, are likely to form in solution or as precipitates under such conditions. These species will enhance the corrosion of the damaged fuel and, being thermodynamically stable and kinetically persistent in the absence of peroxide, they can potentially transport uranium over long distances.

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2012/03/02 08:54
南相馬の山間部でアルファ線源

南相馬市 大山こういちのブログによると、南相馬の山間部でアルファ線源が検知されたとの報告。




測定は日立アロカメディカル(株)社製 TCS-232Bで実施。スペックは以下の通り。

アルファ線用ZnS(Ag)シンチレーションサーベイメータ
機器効率(計数効率): 30%/2π以上(15%以上/4π以上)(241Am、10×15cm、距離5mmにて)
測定レンジ: アナログ表示 0~100,300,1k,3k,10k,30k,100kmin-1(7段切換 リニア目盛)
        デジタル表示 計数率:0~999min-1、1.00~9.99kmin-1、10.0~99.9kmin-1
                  計数:0~999999counts
時定数: 3,10,30秒


「レンジを0~100」「時定数を3秒」で測定。対象は亜鉛溶融メッキされた「鉄板の錆部分」。
線源はメーターを振り切っている。これに対しコピー用紙1枚では 0 Count であった。
降雪後だが天候は晴れ。この数値は、ラドンやポロニウムでは無さそうだ。
これは何だろうか???

関係機関による調査が必要だろう。




(追加)南相馬より県外に避難している警戒区域の方からのコメント
南相馬市 大山こういちのブログのコメント欄より抜粋

Commented by 警戒区域のママ at 2012-03-01 08:16 x

はじめまして。大山議員さんを応援している 県外避難者です。黒い物質のことをテレビ放映されて すぐに市役所へ抗議の電話をしましたが、「報道は気にしないでください。どこにでもあるものです。近づかないようにすれば大丈夫です。避難させるつもりは もうないです。マスクはするようには言ってます。」という対応で ビックリしました。南相馬市のママ友に大山議員さんのブログを拡散しましたが、地元に残っている人の反応が悪いので、どれだけ安全神話の中にいるのかと ガッカリしています。
市議会便りを読んでも、復興のことばかりで、大山議員さんの まともな意見が まったく通らないのに 市にも不信感。

Commented by 警戒区域のママ at 2012-03-01 08:26 x

県外避難者の支援は 双葉郡と比べると 南相馬市は酷いものです。訴えても 市に残っている人の支援が優先とのこと。子どもを避難させず、何が支援なのか。真実がわからない中での原町区の全部の学校再開も驚きです。

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