原発被災地の真実// ~The Silence of the Lambs~
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2012/05/10 02:17
(続)旧警戒区域のボランティア作業

南相馬で医療支援を行っている東大医科研の坪倉医師による「除染作業による内部被曝」についての記事を紹介する。
南相馬市の除染作業では、「1回の除染作業で平均500Bq/bodyの内部被曝する」と受けとれる内容だ。
もちろん、汚染レベル・服装・作業内容や時間などにも大きく左右されるので、一概には言えない。
ただ、こうしたリスクを承知の上、基本的な防護の基に除染作業をするべきである。

南相馬市では、いよいよ「旧警戒区域の屋内外の片付けボランティア」の募集を開始する。
また市民団体も「沿岸部のガレキ除去や側溝・雑草の除染作業」のボランティアを募集している。

上記の内部被曝量は20km圏外の数値であり、よりリスクの高い旧警戒区域内での作業となる。
これから気候的に暑くなることで、ついついマスクを外し軽装で作業してしまう時期となる。
空間線量だけで安易に判断せず、支援を受ける側も責任を持って基本的な知識と防護策を徹底して指導して欲しいと思う。


除染による内部被曝のリスクは?
[12/04/28]

坪倉正治

いま、あちこちで除染が行われています。その除染による内部被曝のリスクはいかほどなのか。除染には多くの方が携わっているのですが、気にしていらっしゃることだと思います。

除染活動に従事していらっしゃるボランティアの方々を対象に、南相馬市立総合病院でホールボディーカウンターによる計測を行いました。今回は、この計測結果をまとめた中間報告をご紹介したいと思います。

南相馬市で除染活動に従事していらっしゃる約40人の成人(平均年齢48歳)に対して、ホールボディーカウンターによる計測と、どれくらいの時間、どのような除染活動に従事していらっしゃったのかをお聞きしました。

除染による内部被曝を正確に導くため、理想的には除染をする直前と直後で計測させていただき、その差を見るのが良いのかと思います。しかしながら今回それは出来ておらず、以前除染活動に従事していらっしゃった方々を対象として計測しています。

結論から申し上げると、除染に従事している方々の体内のセシウム量は、除染をしていない成人に比べ「桁違いに多い」ということはありませんでした。年齢、性別、検査をした時期によって体内のセシウム量は大きく影響を受けます。原発事故直後の吸入量が人により異なりますし、その後の食生活も異なります。

検診者の背景がバラバラであるため、除染をした人が、除染をしていない大人に比べて、「高かった」または「高くはなかった」を明確に言うのは困難です。それで、「明らかに高い訳ではない」というぐらいの表現で止めます。

検出された値は、セシウム137で(数千ではなく)数百Bq/bodyばかりでした。検出者の中央値は約500Bq/bodyで、1000Bq/bodyを超えた人はいませんでした。そして5回以上除染に従事している方の約半数が検出限界以下でした。

しかしながら、同時期の除染に従事していない成人のセシウム検出率が約10%に対して、除染に従事している方々の検出限界以上のセシウム検出率は40%程度でしたので、(従事していない成人の背景はかなり異なるのですが)やや被ばく量が除染従事者で多いと言うことも出来ます。

除染活動が、余分な内部被曝を引き起こすことは間違いないと思います。ですが、少なくとも除染を数回行っている方々の計測値が、この時期に検出されると思われるセシウムの値から大きく外れてはいないというのが率直な印象です。もちろん、除染での被曝は少ないからどれだけやっても問題ないという話しではありません。

最後に、今回の検査と同時に除染時にどのような服装で行っているのかを聞いた結果を紹介します。

驚いたことに、約半数の方々がマスクをつけていないことがあると答えました。私も夏に何度か除染活動に参加しました。めちゃくちゃ暑くて、熱中症の危険性が明らかにあり、常時長袖をしっかり着てマスクをし、作業するのは厳しいと感じました。

このような状況も勘案し、除染を定期的に行う方々には、しっかり内部被曝の検査を行っていきたいと考えています。



また南相馬でも、連日のようにパチンコ屋に通う仮設住宅の住民は少なくない。
ここ半年で2店舗も新規にオープンしているほど繁盛している。
中には子供をボランティアに預け、パチンコ屋に向かう母親もいると聞く。
地元市民は怠け、外部からボランティアを募集する。

自粛や団結を忘れた市民には、復興は遠いかもしれない。
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